さようなら 池内淳子さん
9月30日(木)
池内淳子さんが亡くなられた。あんなにお人柄の良い方を私は他に知らない。
池内さんと演出家としてご一緒したのは2002年の『春が来た』1本のみである。
『春が来た』は、向田邦子さんの短編小説を舞台化した作品で、東宝がル・テアトル銀座で行う最初の公演と言う意味も持っていた。
出演者12人の、こぢんまりとした小品であったが、評判はすこぶる良く、私もとても愛着のある作品となった。出演者のひとり、山本學さんもこの芝居に惚れこまれて、ご自身のプロデュースで再演を企画してくださったりもした。池内さんもその実現を念願していらしたのだが、遂に叶わぬこととなった。
楽屋や稽古場で池内さんと擦れ違うと、かわいらしく手を振って駆け寄って来て下さった。あたたかで気さく、お茶目で誠実。テレビや舞台で拝見していた「日本の母親」像とはまた違った、とてもキュートな方であった。
さようなら。池内淳子さん。心よりご冥福をお祈りいたします。
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