『メリー・ウィドー』通信
10月27日(水)
「カン・カン・シークェンス」と「フィナーレ」~「カーテン・コール」など、3幕の大勢が登場するナンバーをステージング。
今回の『メリー・ウィドー』、出演者の数は、ソリスト、助演者、合唱団、ダンサーを合わせると、全員で83名になる。もちろんダブル・キャストになっているので一度にその人数が登場する訳ではない。が、稽古場にはほぼその人数の出演者が集合している。そこに我々スタッフが加わる。多い時は100人の人間が稽古場にひしめいている。
今回の稽古場は、かつて小学校の体育館だった建物である。天井も高く、空間も広々としている。なので、その人数が集合しても息苦しくならずに済んでいる。逆に、これから先はだんだんと底冷えする様になるのかもしれない。
話は変わるが、『メリー・ウィドー』がウィーンで初演されたのは1905年のことである。劇場はアン・デア・ウィーンであった。
ミュージカル・ファンの方はもうお気付きだろうが、アン・デア・ウィーン劇場は、ミュージカル『エリザベート』が初演された劇場である。ウィーン劇場協会に所属する劇場のひとつで、落成は1801年。ミュージカル『モーツァルト!』の登場人物でもある興行師エマヌエル・シカネーダーによって建設された。因みに『モーツァルト!』の初演もアン・デア・ウィーンである。
やや強引に話をまとめれば、『メリー・ウィドー』は、『エリザベート』『モーツァルト!』『レベッカ』『ダンス オブ ヴァンパイア』などと同じ、ウィーン・ミュージカルなのである。
『メリー・ウィドー』の作曲者、フランツ・レハールは、シルヴェスター・リーヴァイさんの大先輩、なのであった。
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