『メリー・ウィドー』通信
10月23日(土)
今日のメニューは『メリー・ウィドー』の主人公2人のダンス場面の振り付け。2人とは、タイトル・ロールである陽気な未亡人、ハンナ・グラヴァリと、その元婚約者、ポンテヴェドロ国のパリ公使館秘書、ダニロ・ダニロヴィッチである。
今回ハンナを演じてくださるのは、澤畑恵美さんと永吉伴子さん、ダニロ役は星野淳さんと桝貴志さんである。オペラの世界ではダブル・キャストであることが通常である。あの日生劇場でマイク無しで歌うのである。毎日では声が持たないのである。
それはともかく、星野さんは前回の『メリー・ウィドー』でもダニロを演じてくださっている。残るお三方とは今回が初仕事である。どうぞよろしくお願いします。
さて、『メリー・ウィドー』には「メリー・ウィドー・ワルツ」と言うロマンティックな名曲がある。主人公である2人は、当然のことながらこのワルツを歌い、ワルツなので当然のことながら踊らなければならない。しかもロマンティックに見える様に。
そして、2人にはワルツだけではなく、「コロの踊り」と呼ばれる、祖国ポンテヴェドロの民族舞踊を踊る場面も用意されている。こちらはワルツとは打って変わって、テンポの速い軽快な踊りなので、当然のことながら軽快に、そしてどうせなら身体に馴染んだ踊りの様に見えて欲しい。
とは言っても、そもそもポンテヴェドロという国が架空の国家なので、ポンテヴェドロの民族舞踊も振付の麻咲梨乃さんの創造の産物なのであるが。
今日の東京は少し肌寒いくらいだったのだが、稽古場内には終始熱気が充満していた。見ているだけだった私も何だか焼けて来た程である。
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コメント
毎日、夜遅くまでお仕事お疲れさまです。
『メリー・ウィドー』観に行きます。
楽しみにしています。
投稿: オンディーヌ | 2010年10月24日 (日) 07時13分