サマースクール終了 そして『ウェディング・シンガー』
8月15日(日)
9日から始まった東宝ジュニアのサマースクールも遂に最終日。
7日間の前半は「その台詞をどう喋ればより自然に聞こえるか」、つまり、どうすれば台詞に説得力を持たせられるのか、と言うことを体験してもらった。そして4日目からは、あるミュージカルのワンシーンを、前半の2日間は動かずに台詞だけで、昨日と今日は台本を放して立ち稽古。
最終日の今日は、いつもはロビーのモニター画面を通してレッスンを見学されているご父兄の皆さんに稽古場にお入りいただいた。言わば公開レッスンであった。
生徒たちはそれほど緊張したそぶりも見せず、落ち着いたものである。誰よりも緊張していたのは私かもしれない。
それはともかく、持ち時間の限られた中でのレッスンなので、稽古も駆け足にならざるを得なかったのが大きな反省点。このサマースクールを通じて「演じることの面白さ」に少しでも気づいてもらえたなら良いのだが。
全レッスン終了後、宮崎エグゼクティブ・プロデューサーより生徒ひとりひとりにサマースクールの終了証書が手渡された。そして記念撮影。帰り際に、生徒のひとりから「またやってください」と言われた。肩の荷をおろせたような気がした。
スクールの後は帝劇へ。『ウェディング・シンガー』の舞台美術打ち合わせ。
『ウェディング・シンガー』は2008年の2月に日生劇場で初演されたブロードウェイ・ミュージカルである。「また見たい!」或いは「また演りたい!」と言う声が大変多く寄せられたお陰で、この度めでたく再演の運びになったことは皆さんご承知の通り。但し、今回はシアタークリエでの上演である。
舞台美術の打ち合わせは既に2回行なわれた。今日が3度目である。美術デザイナーの大田創(はじめ)さんと私の間では、「前回の日生劇場のイメージはそのままで、クリエヴァージョンを作りたい」と言う点で一致しているのだが、様々な部分に相当難易度の高い困難が立ちはだかっており、この先の予断を全く許さない。
何とか上手く行きます様に!
| 固定リンク
コメント