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アカデミー そしてスチール撮影

8月25日(水)

  東宝ミュージカルアカデミーへ。試演会に向けての稽古。

  我々が帝劇などでミュージカルを作る時と同様に、まずは歌稽古である。今日は特別講師として歌唱指導の山口正義さんにお越しいただき、発声のテクニックや、ある作品のミュージカル・ナンバーを指導していただいた。
  アカデミーでは通常、歌、ダンス、演技のカリキュラムが組まれているが、それぞれのクラスは独立しており、講師陣が共同で授業にあたることはない。が、実際のミュージカルの現場では、演出者だけと言う稽古はまず無く、歌唱指導者も振付家も同席している。
  なので、ミュージカル試演会の稽古時は、歌、ダンス、演技の垣根を取り払い、それぞれが関連する作業なのだと言うことを受講生たちにも体験して貰っているのである。

  夜は松濤スタジオへ。来年上演されるある作品のスチール撮影。

  久し振りに宣伝写真の撮影に立ち会った。和気あいあいと進行し、良いムードの撮影であった。
  俳優がヘアメイクを施し、衣裳を身に付け、カメラの前で様々なポーズを取り表情を作る。まだ誰も目にしたことの無い、まだ生まれていない作品が、目の前で姿を見せ始めるスリル。スチール撮影の醍醐味である。

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