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今日もまた『SFF&DFF』通信(ネタバレしてます!)

6月2日(水)

  『SFF&DFF』の稽古場へ。

  「オリジナル・ミュージカルを作りたい」という夢は、ミュージカルに携わる者なら誰しも1度は抱くものであろう。東宝は、断続的ではあるが、意欲的なオリジナル・ミュージカルを製作して来た。
  5月24日付の日記にも記したが、『スカーレット』はその代表的な1本である。その他にも『歌麿』(1972年5~6月/帝劇/東宝創立40周年記念公演)、『裸のカルメン』(同年3月/日生劇場)、『慕情』(1976年1月/日生劇場)、昨日の日記でも触れた『アンネの日記』(1985年7~8月/芸術座)などがある。

  東宝にとって久々のオリジナル・ミュージカルとなったのは『ローマの休日』(1998年10月/青山劇場)である。
  アメリカ映画『ローマの休日』の世界で初めての舞台化、それもミュージカルとして、と言う野心的な企画が実現したのは、1990年代のミュージカル・ブームが最早一過性のものではなかったからであろう。大地真央さん、山口祐一郎さんと言う、この作品に相応しい俳優が揃ったことも、この企画の実現を後押ししたに違いない。
  1970年の『スカーレット』がクリエイティブ・チームにブロードウェイの才能を招いたのとは異なり、『ローマの休日』は脚本、作詞、作曲を含む全クリエイティブ・チームを日本人で編成した。ミュージカルを「当たり前のもの」として育った世代が日本のミュージカルを担う時代がやって来たのである。

  『ローマの休日』成功の余勢をかって、東宝は次に『風と共に去りぬ』(2001年7~8月/帝劇)のミュージカル化に着手した。
  またまたややこしい話なのだが、1970年の『スカーレット』は、そもそも小説『風と共に去りぬ』をオリジナル・ミュージカル化したものであった。そして2001年の『風と共に去りぬ』も同小説のオリジナル・ミュージカル化だが、これは『スカーレット』とは別の作品なのである。
  菊田一夫の戯曲(『スカーレット』)を基にしてはいるが、脚本も音楽、歌詞も、新たなクリエイティブ・チームによって新たに書き下ろされた新作であった。もちろんこちらも日本人の手による作品である。
  更には『十二夜』(2003年10~11月/帝劇)、『SHIRO』(2004年12月/帝劇)、『眠らない音』(2005年10月/青山劇場)などがこれに続く。

  『SFF&DFF』では『ローマの休日』から「時間よ止まれ」「それが人生」などを、『風と共に去りぬ』からは「マグノリア」「女は降伏しない」などをお送りする。

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