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帰ってきた『SFF&DFF』通信(ネタバレ、ネタバレ!)

6月1日(火)

  帰京している。

  午前中は毎週火曜日定例の東宝ミュージカルアカデミーへ。午後は『SFF&DFF』の稽古場へ。稽古場が今日からアカデミーが使用しているスタジオの真下のフロアになった。楽チン楽チン。

  さて。

  20世紀の終わりに、東宝ミュージカルに新しい風が吹いた。『エリザベート』である。
  『エリザベート』のウィーン初演は1992年。宝塚歌劇団が取り上げた日本初演が1996年である。帝劇での東宝版初演は2000年6~8月のことであった。ご承知の様に東宝版『エリザベート』は大ヒット、以後10年の間に、ほぼ毎年と言っても良い頻度で再演を繰り返している。
  続いて東宝が取り上げたウィーン・ミュージカルは『モーツァルト!』(2002年10月/日生劇場)。両作品ともミヒャエル・クンツェ&シルヴェスター・リーヴァイのコンビの手掛けたミュージカルである。
  21世紀の東宝ミュージカルは、ブーブリル&シェーンベルグ作品(『レ・ミゼラブル』『ミス・サイゴン』『パイレート・クイーン』)とクンツェ&リーヴァイ作品(『エリザベート』『モーツァルト!』『マリー・アントワネット』『レベッカ』)を車の両輪としてレパートリーを組み立てて行くことになる。

  が、21世紀に入る前に、1980年代後半から90年代にかけて上演された東宝ミュージカルを挙げておきたい。
  まず帝劇では『ラ・カージュ・オ・フォール』(1985年7~8月)、『回転木馬』(1995年5月~9月)、『シー・ラヴズ・ミー』(同年12月)、芸術座では『ラブ・コール』(1985年3~5月)、『アンネの日記』(同年7~8月)、日生劇場では『エニシング・ゴーズ』(1989年8月)、『ガイズ・アンド・ドールズ』 (1993年5月)、『アイリーン』(1995年10月)、『フォーティセカンド・ストリート』(1997年12月)、そして、新たに青山劇場でも東宝公演が始まり『ジョージの恋人』(1987年3月)、『王子と踊り子』(同年10月)、『カルメン』(1989年1~2月)、『20世紀号に乗って』(1990年10月)、『The 5 O’clock Girl(5時の恋人) 』(1992年11月)、『レディ、ビー・グッド!』(1993年10月)などが上演された。
  並行してレパートリー作品が再演されていたことは言うまでもない。

  『SFF&DFF』で取り上げるのは、『ラ・カージュ・オ・フォール』から「ありのままの私たち」「マスカラ」「今、この時」、『回転木馬』から「カルーセル・ワルツ」「6月に花開く」、『シー・ラヴズ・ミー』から同名のタイトル・ナンバー、『ラブ・コール』から「パーティーズ・オーバー」「ジャスト・イン・タイム」、『エニシング・ゴーズ』から同名のナンバーと「あなたに夢中」、『ガイズ・アンド・ドールズ』から「私が鐘なら」、『アイリーン』から「チャンスが私を呼んでいる」「虹を探して」、『フォーティセカンド・ストリート』からタイトル・ナンバーと「お金がジャンジャン」、『パイレート・クイーン』から「女って」「男は男」「星を目指して」、『レベッカ』から「レベッカⅠ」である。
  クンツェ&リーヴァイ作品から「レベッカⅠ」1曲のみなのは、 『SFF&DFF』の後に『M.クンツェ&S.リーヴァイの世界』が控えているからである。お2人の楽曲はそちらで存分に堪能してほしい(前売りは完売ですが)。

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