『レベッカ』通信・大阪編
5月27日(木)
ホテルの窓から正面には赤い観覧車が見えている。あの観覧車を屋上に戴いたビルは、かつて梅田コマ劇場が建っていた場所にある。
旧・梅田コマ劇場が茶屋町に移転して名前も新たに「劇場飛天」として開場したのが1992年の秋である。劇場飛天はその後「梅田コマ劇場」に名前を戻し、今では「梅田芸術劇場メインホール」である。
5月24日の『レベッカ』東京公演千穐楽を終えた後、スタッフはすぐに大阪入りして仕込み作業に入っていた。私が大阪入りしたのは昨日の夜で、それは昨日の日記に記した通り。今日からは道具調べ・照明合わせである。
既に名古屋・中日劇場、東京・帝国劇場を終えているので、デザイナーの皆さんも、舞台監督チームも落ち着いたものである。但し、劇場側のスタッフは公演地毎に変わるので、その手順を一からまた付け直すことになる。
中日劇場と帝劇とでは、客席と舞台の関係が随分と異なったので、見え方にもそれなりに違いがあった。梅芸もまた中日、帝劇とは異なる条件となるので、今までとは違った新たな見え方が生まれる。劇場が変わる面白さである。
舞台の方はある部分は中日版に戻るのだが、舞台空間の高さは帝劇と同等である。そして帝劇にはなかった高所からの観劇、高所で且つサイドからの観劇がここならではの視点である。
いつものように今日も深夜作業。が、予定のメニューを無事に終えたので一安心。明日は朝からテクニカル・リハーサル。午後からはサウンド・チェック、そして夕方からいよいよ舞台稽古に突入。
| 固定リンク
コメント