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『SFF&DFF』通信(もちろんネタバレ!)

5月26日(水)

  『SFF&DFF』の稽古場へ。

  『レ・ミゼラブル』の日本初演は1987年6月。帝劇で5カ月に及ぶロングランであった。
  『レ・ミゼラブル』を送り出したのはイギリスのプロデューサー、キャメロン・マッキントッシュである。マッキントッシュは『キャッツ』でミュージカルの作り方と興行方法を根本から変えたプロデューサーである。マーケティングを世界規模で行い、巨額の製作費を投じることで、それ以前の「台本とスコアだけをライセンスする」やり方ではなく、「オリジナル・プロダクションを世界各地で上演して収益を上げる」と言う新たなビジネス・モデルを確立したのである。『レ・ミゼラブル』以後、東宝ミュージカルの作り方、興業方法も大きく変わって行く。
  アラン・ブーブリルとクロード=ミッシェル・シェーンベルグの作り出した『レ・ミゼラブル』は、それ以前に主流であった「台詞とミュージカル・ナンバーが交互に現れる」と言うミュージカルのスタイルを、「全編が音楽で進行する」と言う形に変えた。そしてトレバー・ナンとジョン・ケアードは、この大河ドラマを巨大なセットを駆使して手際良く、リアルな群像劇として演出した。非現実の世界に誘うことが特質だと思われていたミュージカルの世界に、リアリズムを持ち込んで成功したのである。
  続いて『レ・ミゼラブル』の製作チームは、ベトナム戦争を舞台とする『ミス・サイゴン』を送り出す。帝劇で1992年4月にプレビューを開始し、1年を超える大ロングランを実現した。ロンドン発の「メガ・ミュージカル」が世界を席巻したのである。

  『SFF&DFF』では『レ・ミゼラブル』から「乞食たち」「ラブリィ・レイディ」「民衆の歌」を、 『ミス・サイゴン』からは「火がついたサイゴン」「サン・アンド・ムーン」「世界が終わる夜の様に」をお送りする。

  稽古終了後、「のぞみ」の最終新大阪行に飛び乗り大阪へ。『レベッカ』通信・大阪編のはじまり!  はじまり!

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コメント

SFF&DFFのblogが本当に面白い!
楽屋の裏話はたくさんの方がblogに書かれていますが、こんな日記は山田先生以外ありませんから。
また楽しみにしています。

投稿: 美奈 | 2010年5月30日 (日) 10時35分

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