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『SFF&DFF』通信(ネタバレ注意!)

5月25日(火)

  午前中は東宝ミュージカルアカデミーへ。その後『SFF&DFF』の稽古場へ。

  1970年代~80年代の東宝ミュージカルを俯瞰してみると、例えば帝劇では『ピピン』(1976年4月)、『スウィーニー・トッド』(1981年7~8月)、『シカゴ』(1985年11月)、東京宝塚劇場では『南太平洋』(1979年6月)、『ファニー・ガール』(1980年2月)、日生劇場で『シュガー』(1974年1月)、『ミズ』(1982年2月)、『ナイン』(1983年3月)、『デュエット』(1984年5月)、『プリンセス・モリー』(1986年3月)などが取り上げられている。
  実に魅力的、且つ意欲的なラインナップだといま見ても思うが、これらの新作と並行して、東宝の財産演目となった『マイ・フェア・レディ』『ラ・マンチャの男』『屋根の上のヴァイオリン弾き』『サウンド・オブ・ミュージック』『王様と私』が再演を繰り返している。

  因みに『南太平洋』は、上記東京宝塚劇場での公演以前に、新宿コマ劇場で日本初演(1966年5月)されている。コマ劇場で初演されたミュージカルをここでカウントするべきか否か大いに迷ったのだが、結論から言えば、このリストからは外してある。ここに記してきたことは、東宝が創立70年を記念して編纂した「作品リスト」に準拠しているのだが、そこにコマ劇場作品の記述が無いからである。
  コマ劇場で初演されたミュージカルには、他に『努力しないで出世する方法』 (1964年7月)、 『アニーよ銃をとれ』 (1964年11~12月)があるが、 『南太平洋』を最後にミュージカルの上演はパタリと途絶える。人気歌手を座長に据えたお芝居の路線が定着して行ったからであろう。宝塚歌劇団のコマ劇場での公演は1980年代まで続くのだが、ミュージカルの上演が再開されるのは1980年10月の『アニーよ銃をとれ』まで待たねばならない。

  『SFF&DFF』では『シカゴ』から「オール・ザット・ジャズ」、『南太平洋』から「女ほどすてきなものはない」「バリ・ハイ」「ハッピー・トーク」、『ファニー・ガール』から「ピープル」、『ナイン』から「フォーリー・ベルジェール」、『デュエット』から「They're Playing Our Song」をご披露する。

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