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『ナンシー』通信

4月16日(金)

  本日も立ち稽古。

  強盗が立て籠もった銀行内に残された5人の人質。その中には警察署長・春日晴夫(西村雅彦さん)の妹・美栄子も含まれていた。美栄子はこの銀行の窓口係なのであった。
  美栄子を演じるのは飯島直子さんである。飯島さんと西村さんと言えば、テレビドラマ『今夜、宇宙の片隅で』が思い出されるが、お2人の出会いはこの作品だったのだそうだ。今ちょっと調べてみたのだが、そうかもう10年以上前になるのか。
  飯島さんが演じる美栄子は独身の銀行員。アラフォーにして結婚話が持ち上がり、プライベートでは充実した日々を送っていた。それが、この銀行強盗事件に巻き込まれたことで、思いがけず重大な決断を迫られることになる……。

  読み合わせの初日から、飯島さんはとても真剣に美栄子を演じてくださっている。この「真剣に演じる」と言うことは、実はコメディを演じる場合にとても大切なことなのである。
  「笑わせよう」と思って演じることによって起こる笑いと、ひたすら「真剣に」演じて起こる笑いとでは、笑いの質が異なる。前者を「コント」と呼び、後者を「コメディ」と呼ぶのだと私は考えているのだが、前者の笑いは強力だが瞬間的なもので、後者はじわじわと積み重なりやがて大爆発に至る。これは「それぞれに違った特性がある」という話で、優劣の話ではない。
  ここで言いたいのは、「飯島さんは大変優れたコメディエンヌである」と言うことである。

  飯島さんに限らず、『ナンシー』には真剣に演じる俳優たちが揃っている。これはコメディにとっては最強の武器であろう。

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