4月7日(水)
12時30分より通し舞台稽古(ゲネプロ)。
既に名古屋・中日劇場での1か月に及ぶ公演を終えているので、芝居としての仕上がりには何の不安もない。だが劇場のクルー(大道具さんや操作盤さんや小道具さんや照明さん……等々の皆さん)は手が変わっている。つまり、殆んどのクルーが帝劇公演からの参加なのである。
名古屋を終えた後、今日までに要した時間の半分は、帝劇のクルーに仕事を渡し、それを洗練させることに費やされた。もう半分は、劇場条件の異なる帝劇に合わせた照明デザインや舞台転換の修正や変更、そして会場が変わればゼロからやり直しになる音響デザインに充てられた。
その連日連夜の密度の濃い作業の甲斐あって、ゲネプロはとても良い出来であった。
16時より帝劇内9階稽古場にて駄目出し。その後、16時30分より舞台にて初日のお祓(はら)い。
ゲネプロを好結果に終えることができたので、「全員集合しての駄目出しは省略しようか」とも考えたが、好結果だったことも含めて、ひとつのムードを全キャストで共有して本番を迎える方が有益だと考えを改めた。ここまで来てしまえば、細かなことを指摘することよりもチーム全体のモチベーションを高めることの方が優先順位は高い。
お祓いはいつものように日枝神社の宮司さんによって執り行われた。お払いの後半では、公演関係者の代表者数名が舞台上に設えられた祭壇に榊(さかき)を献上するのだが、ミヒャエル・クンツェさんもシルヴェスター・リーヴァイさんも舞台に上がられ榊を奉納された。お2人は過去にもお祓いには必ず参加されている。クンツェさんもリーヴァイさんも、こういう行事には興味深々なのである。
ロビー開場は開演の1時間前。そして18時30分を数分過ぎて、いよいよ『レベッカ』帝劇公演の初日が開幕。
25分の休憩を挟んで3時間、初日の幕は無事に下りた。
カーテン・コールは帝劇初日特別編。まず出演者を代表して山口さんがご挨拶。続いて私が登壇し、今夜のスペシャル・ゲスト、クンツェさんとリーヴァイさんをご紹介。お2人からは大変温かいお言葉を頂戴することができた。その様子はこちらでご覧いただくことができる(早い!)。
終演後は帝国ホテル17階のインペリアルラウンジへ。クンツェさん、リーヴァイさんと祝杯をあげる。
明日の昼は涼風ダンヴァースの初日。今日同様に良い出来であります様に!
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