『レベッカ』通信
2月19日(金)
昨日に引き続き、1幕、2幕を稽古。もちろん台本順に。
今日のミセス・ダンヴァースは涼風さん。以前にも触れたが(こちら参照)、シルビアさんとは随分と印象の異なるミセス・ダンヴァースになっている。
2人のミセス・ダンヴァースに違いがあるのはもちろん演出の指示であるが、私がそうしようと思ったのは、2人の優れた俳優の持ち味を最大限に生かしたい、と考えたからである。もちろん、基本的なミザンセーヌや演技の大きな方向性はお2人の間で何も変わらないのだが、それでも印象はこれだけ違うのだから芝居は面白い。そして何とも奥が深い。
稽古後は仮装舞踏会場面の衣裳合わせ。以前も記したが、この場面の衣裳はリニューアルした。よりシックでゴージャスになったと思う。
更にその後照明打ち合わせ、一昨日の続き。便宜上「照明打ち合わせ」と書いているが、正確には照明の打ち合わせではない。照明を中心とした舞台美術と舞台進行の総合的な打ち合わせである。
舞台監督の廣田さんを中心に、照明デザイナーの成瀬さん、美術デザイナーの伊藤さん、演出助手の末永君たちと各場面の照明のこと、照明以外の効果のこと、舞台美術の飾り方、動かし方、転換方法とタイミング……、などを確認&意見交換。時間が掛かる訳である。
更にその後、演出部の進行打ち合わせに付き合う。演出家は普通この打ち合わせには参加する必要はないのだが、私自身が東宝の演出部育ちなので、ついつい顔を出してしまう。何か不明な点が出てきた場合、その場で結論が出せれば演出部の仕事の能率が上がるし、私も舞台裏のことを知っておいた方がテクニカル・リハーサルや舞台稽古を進め易いので。
でも終了が午前4時半になるとは思ってませんでした。
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コメント
4時半ですか!?
お疲れ様でした〜。
いつもワクワクする内容をありがとうございます!
「レベッカ」は初演からのファンですが、お稽古の進み具合を山田先生のお話から拝見するだけで、今期再演に新たな息吹が吹き込まれてパワーアップされてるのを、すごく感じます。
3/5の名古屋初日、初演を観た者でも全く新しい作品に感じるような、生まれ変わった「レベッカ」を今から楽しみにしています。
P.S.
朝方は非常に寒い時期です。山田先生の作品はいつも楽しみにしておりますので、どうぞお体御自愛下さいませ。
投稿: るうか | 2010年2月20日 (土) 13時49分
お疲れ様です!!08年に見に行って、最高だった!!4月27日、5月21日見に行きます!!山田先生の作品は、最高です!!
投稿: ともちゃん | 2010年2月22日 (月) 06時33分