『パイレート・クイーン』通信
10月27日(火)
午前中は東宝ミュージカルアカデミー。相変わらず欠席者が多い。
午後は『パイレート・クイーン』の稽古場へ。今日も新しい場面、1幕13場、2幕4場、5場をあたる。昨日とは打って変わって少人数の場面ばかりが並んだ。
1幕13場と2幕4場はロンドンのエリザベスの王宮場面である。
弱冠25歳で即位した女王は次第にその統治能力を発揮し、やがて大英帝国に大いなる繁栄をもたらす大女王となって行く。そのプロセスが『パイレート・クイーン』では対アイルランド政策の進行によって表される。
女王の命を受けアイルランドに赴くのがリチャード・ビンガム卿である。この時代のアイルランド政策については公式ページの「もっと知りたいアイルランド」コーナーに連載中の「グレイス・オマリーが生きた世界」に詳しい。史実では何人かが引き継いだアイルランド総督の役割を、『パイレート・クイーン』ではビンガム卿が一手に引き受けることになる。
涼風真世さんと石川禅さんは今までにも幾度となく共演されて来たが、今回は主従の関係である。どちらも歌、演技、共に申し分のない実力者同士、お2人の場面も否応なしにボルテージが上がる。『パイレート・クイーン』のハイライトのひとつになる筈である。
2幕4場はグレイスとティアナンの場面。内容には触れないでおくが、保坂さんと山口さんのデュエット場面である。お2人のデュエットと言うだけで、学生時代からお2人を見続けて来た私はもう胸がいっぱいである。
観劇という行為には、観客の過去、そして現在が強く影響する。「思い入れ」と言い換えれば理解し易いと思うが、そういう観客ひとりひとりの「思い」が加わって、ようやく作品は完成するのだと思う。
『パイレート・クイーン』はそういう作品でありたい、と思うのである。
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コメント
毎日読ませて頂いて
身体いっぱぁ~いに

ワクワクが
充満しておりますぅ~
早く観たいッス
投稿: doraemon | 2009年10月28日 (水) 20時56分
保坂さん-山口さんのデュエットですか、それは、ボクなんかを遥かに超越した存在ですよ。今んところ東京2枚、大阪2枚確保しましたので、安心です。アイーダ四季版で、ラストで出会う、アイーダとラダメスのような感覚の人たちも多いと思う。
投稿: new(^^)/ | 2009年10月30日 (金) 01時28分
私も、劇団○○の時からのお二人が大好きでしたから

本当に、待ってました!と言いたい位楽しみなのです。
毎日の、ブログでドンドン、形になっていく様子がわかり
とっても待ち遠しいです
過去から現代への思い入れ・・・分かるような気がします
投稿: ゆりりん | 2009年10月30日 (金) 01時31分