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2009年9月の記事

『ミー&マイガール』CD発売!

9月30日(水)

  『ミー&マイガール』のハイライト・ライヴ録音盤CDが自宅に届いた。

  詳細はこちらをご覧いただきたいのだが、帝国劇場売店などで今日から発売になる。「オーヴァーチュア」から「フィナーレ」まで全20トラック。ミュージカル・ファンとしては、省略されがちな「アントラクト」が収録されているのが嬉しい。
  東宝ミュージックのWeb Storeでは、他にも『ラ・カージュ・オ・フォール』『ダンス オブ ヴァンパイア』『ジキルハイド』などのCDもお求めいただくことができる。

  この機会に大人買い?

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『パイレート・クイーン』短信

  『パイレート・クイーン』公式ページが充実して来た。

  ブログがスタートし、「もっと知りたいアイルランド!」と言うコーナーも始まった。作品の背景や雰囲気を予習しておきたい方はどうぞ覗いてみてください。

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『パイレート・クイーン』通信

9月28日(月)

  アンサンブルさんの歌稽古始まる。

  それぞれの歌のパートを決めた後、今日はコーラス・パートの音取り。音楽監督・歌唱指導の山口琇也さんの要領の良い指示の下、猛烈なスピードで全編の音取りを4時間で終える。
  訳詞の竜真知子さんも立ち会ってくださり、皆の歌を聞きながら、気になった部分があればなお貪欲に修正を加えている。
  今までは、全編を1人で歌っているデモ音源を聞いていたので、こうして大勢で、そしてハーモニー付きで歌われると、見違える様にダイナミックに聞こえる。私自身のモチベーションも大いに上がった。

  稽古後、花組芝居の稽古場へ。

  花組芝居は現在『ナイルの死神』の稽古中。アガサ・クリスティ作のこのミステリーを以前私も演出したことがあり(その時のタイトルは『ナイル殺人事件』)、加納幸和さんとのプログラム向けの対談の相手にご指名いただいたのである。そもそも加納さんは大学時代の1年先輩でもある。
  花組芝居流のクリスティがどの様に仕上がるのか、クリスティファンである私も大いに楽しみにしている。

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『ダンス オブ ヴァンパイア』千穐楽

9月27日(日)

  博多座の『ダンス オブ ヴァンパイア』も遂に千穐楽。今年の夏も、これで本当に終わった。

  まずは3か月に及ぶロングランを無事に乗り切ったキャスト&スタッフの皆さんに感謝したい。本当にお疲れ様でした。そしてご来場くださったお客様。皆さんが今年の『ダンス オブ ヴァンパイア』を作ってくださったのでした。ありがとうございました。
  これでアルフレート少年の冒険も、クロロック城の宴も封印されることになる。が、いつの日か、「血」を求める多くの者の声に押されて、再び封印が解かれる時が訪れるかもしれない。

  訪れるといいな。

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『パイレート・クイーン』など通信

9月25日(金)

  渋谷へ。
  来年に予定されている新作ストレート・プレイの打ち合わせでEプロデューサーに会う。Eプロデューサーの下でこの作品を担当する今春入社の新人は、日大藝術学部演劇学科の卒業生。早い話が私の教え子である。
  卒業の折に、「いつか山田先生と仕事をするのが夢です」と言ってくれていたのが、こんなに早く実現するとは。私もちょっぴり嬉しい。

  その後、帝劇へ。
  『パイレート・クイーン』の舞台美術絡みの作業を今後どの様に進めて行くか、演出部の皆さんと意見交換。課題山積。

  お知らせ。
  9月26日発売の『ベストステージ』誌11月号に私のロング・インタビューが載っている。ご興味のある方はどうぞ。

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夏休み やっと終わる

9月24日(木)

  大学生の夏休みは長い。

  この話題も毎年書いているが、今年も書く。長すぎないか、大学生の夏休み?
  今日から日大藝術学部の後期の授業が始まった。いきなり1時限目に私の授業である。休み明けの1限は出席率も悪いだろう、と予測していたのだが、あに図らんや、かなり良い出席率であった。みんなのこと、根拠も無く疑ってごめん。
  それはともかく、今日からはあるテキストのワンシーンを学生たちに演出させている。前期はディスカッション主体で授業を進めて来たのだが、後期は「演出をする」と言う体験を通して様々なことを考察していこう、と計画しているのである。

  果たしてどのように発展して行くだろうか。

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『パイレート・クイーン』通信

9月22日(火)

  午前中は東宝ミュージカルアカデミーへ。

  アカデミーの2学期は既に8月の第3週から始まっている。私のクラスでは、最近上演されたミュージカルのワンシーンを素材にして、受講生たちに演じて(もちろん歌って)もらっている。1学期も同じ様にして来たのだが、2学期に入って素材を変えた。
  このやり方は、私にとっては大変やり易く、そして受講生に伝えたいことを過不足なく伝えられるので実にありがたい。ありがたいのだが、難点があって、このやり方では1コマの中で演じる機会が回って来るのはせいぜい2~3チーム。残りの大勢は見学しているだけになってしまうのである。
  もちろん、他者が演じるのを見ることは若い俳優にとって大変有益なことだと思っている。そして演出者の指示によって演技がどう変化して行くのか、演技の変化が見え方にどんな影響をもたらすのか、そのことをしっかりと観察して欲しいとも思う。
  だがしかし、欲を言えば、他者の演技を観察する機会の、せめて半分程度でも演じる機会を設けて上げられないものか、とも思う。
  うーん……。

  午後は帝劇へ。『パイレート・クイーン』のステージング打ち合わせ。

  『パイレート・クイーン』の作中にはアイリッシュ・ダンスが度々登場する。アイリッシュ・ダンスは、日本でも「リバーダンス」の来日公演などで知られる様になったと思うが、硬い木の底を持った専用の靴を履き、その靴で床を踏み鳴らしながら踊る、アイルランドの伝統的な民族舞踊である。
  『パイレート・クイーン』でアイリッシュ・ダンスのナンバーを振り付けるのは、「リバーダンス」での指導、振付の経験も豊富なキャロル・リーヴィ・ジョイスさんである。彼女は『パイレート・クイーン』のブロードウェイ公演でもアイリッシュ・ダンスの振り付けを担当された。
  ところで、『パイレート・クイーン』は、全編アイリッシュ・ダンスで進行する、と言う訳ではない。アイリッシュ・ダンスをご存知の方には言わずもがなことであろうが、あんな激しいダンスを2時間半も踊り続けるのは不可能である。あのダンスを踊りながらでは、そもそも歌うことさえままならないだろう。
  話が長くなったが、キャロルさんはアイリッシュ・ダンス以外のミュージカル・シーンのステージングを担当しないのである。それを受け持つのは青木美保さんである。なので、今日は青木さんとの打ち合わせなのであった。
  今年の5月に日生劇場で上演された『シラノ』もそうだったと思うのだが、ダンス・ナンバーと呼ぶ様なシーンが(アイリッシュ・ダンスのシーンを除けば)『パイレート・クイーン』には殆ど存在しない。なので青木さんのクレジットも「振付」ではなく「ステージング」なのである。だがしかし、この「ステージング」と言う言葉が示す領域は極めて曖昧で、なので今日の打ち合わせでも、このシーンを担当するのは私なのか青木さんなのか、そんな喧々諤々の連続なのであった。

  美保ちゃん、よろしくね。

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『パイレート・クイーン』通信

9月21日(月)

  帝劇へ。『ドリームボーイズ』の休館日を利用して、舞台を拝借して特殊効果機材のテスト。

  開始時刻の少し前に到着すると、既に様々な機材が広げられていて……、と言うより、広げられていた機材が片付けられようとしていた。
  種を明かせば、『パイレート・クイーン』の為の機材テストの前に、シアタークリエ10月公演『ガス人間第1号』のチームが、我々同様に様々な機材をセッティングしてテストを行っていたのであった。
  何しろあちらはガス人間である。色々なことが要求されているのであろう。一方、こちらは16世紀のアイルランドである。「特殊効果」と言っても「自然現象の一部をどう表現するか」と言う話であって、取り立てて驚くようなものではない。

  話は逸れるが、この秋の演劇界で私が最も楽しみにしているのが『ガス人間第1号』である。理由は……、
  なんだか面白そうじゃないですか?

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『パイレート・クイーン』通信

9月20日(日)

  今日はパイレート・クイーンデーであった。

  まず午前中は衣裳の打ち合わせ。
  我々の世界には「香盤表(こうばんひょう)」と言うものがあるのだが、これは「どの場面に誰が何の役で登場するか」が記された一覧表である。その香盤表を基に、どこでどの様な衣裳が必要になるのかを衣裳デザイナーの小峰リリーさんと打ち合わせ。
  今日の打ち合わせを基に衣裳のデザイン画が描かれることになる。

  午後はアクションの打ち合わせ。
  『パイレート・クイーン』は16世紀アイルランドの海賊たちの話である。当時のアイルランドはイギリスとの戦いを繰り返していた。なのでこの作品の中でも何度か戦闘場面が登場する。「海賊vs英国兵」の他にも、男たちのけんか、など、アクションが含まれる場面は多い。
  今日はその1回目の打ち合わせ。アクション・コーディネーターは渥美博さんである。

  その後、ミュージカル・ナンバーの録音。
  オーヴァーチュアからフィナーレまで、つまり『パイレート・クイーン』の全音楽を日本語の歌入りで録音する、と言う作業を行っている。日本語の歌詞をメロディに乗せた時に違和感が生じないかをチェックする為であると同時に、アクション・コーディネーターの渥美さんやステージングの青木美保さんが構想を練るために、そして私や演出部の皆さんが舞台の転換や着替えのための持ち時間などを計算する為に、この録音データが活用されるのである。
  今日はその最終回。訳詞の竜真知子さんの立会いの下、歌ってくださったのは音楽監督の山口琇也さん、そして全楽曲をピアノで弾いてくださったのは稽古ピアニストの間野亮子さんであった。

  6月から週2回のペースで行われていたアイリッシュ・ダンスのワークショップも先週でひとまず終了した。
  その成果の一部は8月17日に東京會館で行われた製作発表でも披露されたが(その時のムービーはこちらから)、ワークショップで講師を務めてくださったTakaさんによれば、ワークショップを終えた今現在はその時よりも格段の進歩を遂げているそうである。

  10月からは本格的な稽古が始まる。それに合わせて『パイレート・クイーン』通信もいよいよ本格的に始まる。11月28日の初日まで、どうぞお付き合いくださいませ。

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『ダンス オブ ヴァンパイア』博多座開幕!

9月3日(木)

  『ダンス オブ ヴァンパイア』が博多座で開幕した。

  昨日(2日)が初日で、初日のサラは知念さん。大塚サラは今日(3日)からで、アルフレートは博多座では泉見さんのシングル・キャストとなる。
  博多座は帝劇と比べると一回りコンパクトな劇場である。何よりも舞台と客席が近い。2階席、3階席からでも近い。そして音の響きが素晴らしい。また、2階席・3階席の前方サイドからは、帝劇には存在しなかった角度から舞台(と1階席の様子)を眺めることができる。この角度からの見え方はちょっと面白い。

  博多座さんの公式ページでも日々の情報が「最新ニュース」としてUPされて行くらしい。既に初日のカーテン・コールの映像がUPされている。
  それと、コーモリの女の子の姿をチラッと見かけたような……。

  博多座10周年記念公演『ダンス オブ ヴァンパイア』は9月27日まで。臨場感抜群の博多座へ、是非!

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