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2009年7月の記事

『ミー&マイガール』 at 中日劇場

7月8日(水)

  名古屋へ。中日劇場で上演中の『ミー&マイガール』を観る。

  中日劇場の良さは、舞台と客席の距離が近いことと、音響の響きが素晴らしいことである。そのため、とてもアットホームな雰囲気が生まれるし、何よりも臨場感がある。『ミー&マイガール』の様な作品にはうってつけの劇場なのである。
  帝劇と比べると、舞台美術はやや小ぶりになっている。が、それは仕方がない。そもそも6年前の帝劇初演の時、帝劇でしかできないものを、帝劇のスケールと舞台機構をフル活用して、と考えて作り上げた舞台美術である。
  が、先に記したように、その小ぶりさもいい意味でアットホームに見えていて、中日版には中日版の良さがあった。事実、中日劇場は大いに盛り上がっていた。何よりも、台詞のひとつひとつに反応してくださっていたのが嬉しかった。

  困難な引っ越しを実現してくれた、演出助手の落石君、舞台監督の佐藤さん、そして玉野さんに感謝したい。もちろん中日劇場のスタッフの皆さんにも。

  中日劇場の『ミー&マイガール』は7月15日まで上演中。

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『TDV』通信

7月7日(火)

  午前中は東宝ミュージカルアカデミー。

  前期の私のクラスは今日で終了。なので今日は通常のカリキュラムを離れ、ひとコマ(2時間)全枠を受講生との質疑応答に当てた。日々のレッスンの中で感じていることや演劇製作上の疑問点、或いは、私が演出家としてどの様に作品作りをしているのか……、などなど、素朴だが真剣な質問が数多くなされた。
  今現在の彼ら・彼女たちを見てアドヴァイスをするとすれば、それはただひとつ、「やりたいんなら本気でやれ!」

  午後は帝劇へ。

  『ダンス オブ ヴァンパイア』も本日より2回公演。昨日も記した通り、今日はアルフレートとサラがシャッフルされて、これで4パターンあるダブル・キャストの組み合わせの全てが初日を終えたことになる。
  カーテン・コールも挨拶の無い通常の形になり、いよいよ3か月に及ぶロング・ランがスタートする。

  さて、『TDV』通信も今日でひとまず終了である。ご愛読本当にありがとうございました。今後のヴァンパイア・ニュースは充実ぶりも目覚ましい公式ブログでどうぞ。

  さて、5月の『シラノ』、6月の『ミー&マイガール』、そして『ダンス オブ ヴァンパイア』と続いた大型ミュージカルの連続オープンもこれで一区切りついた。3月16日に『シラノ』の歌稽古を開始して以来、大変充実した3ヵ月半であった。
  次回はパイレート・クイーン』通信であるが、これが本格的に始まるのは10月に入ってからである。それまでは不定期に、書くべきことがあった場合にのみ書き込みます。

  皆さん、良い夏を!

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『TDV』通信 ダブル・キャスト初日!

7月6日(月)

  浦井アルフレート&大塚サラの初日。

  「2落ち」と言う業界用語がある。
  無事に初日を終えた次の日(つまり2日目)は、初日とは打って変わって低調な出来で終わってしまうことが多い、と言うことを言った言葉だが、ジンクスの様でもあるし、自戒を込めた戒めの様な言葉でもある。が、ダンス オブ ヴァンパイア』は今日も「2落ち」とは無縁の素晴らしい出来であった。
  そして浦井アルフレートも大塚サラも、昨日のコンビ、泉見さん・知念さんとは違ったそれぞれの持ち味を生かした役作りで、堂々たる初日振りであった。
  実際にはお2人とも相当緊張していたらしい。大塚さんは、1幕よりも2幕でそれが顕著であったと言う。が少なくとも客席からはそんな風にはこれっぽっちも見えていなかった。
  私はダブル・キャストの公演はこの様であるべきだ、と思っている。つまり、「どちらを見ても印象が変わらない」と言うのではなく、それぞれの個性やアイデアが反映されていて、どこを取ってもその人にしかできない表現がなされているべきだ、と言うことである。

  それはともかく、明日は初の2回公演。そしてキャストがシャッフルされて、昼は泉見アルフレート&大塚サラ、夜は浦井アルフレート&知念サラの顔合わせである。また一味違う『ダンス オブ ヴァンパイア』が見られる筈である。

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『TDV』通信 初日!

7月5日(日)

  大道具や照明、音響が最後の調整を続ける中、我々は昼過ぎから稽古場に集合。昨日のゲネプロ終了後は速やかに帰宅したので、その駄目出しを含む最後の確認であった。
  開演の2時間前、舞台にて初日のお祓い。2か月に渡る帝劇公演の成功と無事を祈願。
  そして17時30分。荘厳なオーヴァチュアが3年振りに帝劇に響き渡った。そして吹雪の中を、大小の荷物をぶら提げた少年が心細そうにトボトボとやって来た……。

  休憩中の「あの人」を含め、何から何までが楽しく、そして懐かしかった。上演中は、あの夏から既に3年も過ぎたとは思えない様な、少し不思議な感覚であった。
  終演後は通常のカーテン・コールに加えて初日のご挨拶。駒田一さんの司会で、知念里奈さん、泉見洋平さん、石川禅さん、そして山口祐一郎さんが短くコメントを述べた。
  そして総立ちのお客様は、何度も何度もキャストを舞台に呼び戻してくださった。一旦はエグズィット・ミュージックが演奏されたにもかかわらず、お客様は拍手を止めてくださらなかった。

  やはり『ダンス オブ ヴァンパイア』は楽しい。が、そのことは、お客様が客席を埋めてくださった時に初めて実感できる楽しさなのである。作品と観客の幸福な出会い。ダンス オブ ヴァンパイア』は、その出会いに恵まれた幸運な1本であろう。

  明日は浦井健治さんと大塚ちひろさんの初日。今日に劣らない、素敵な初日になります様に!

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『TDV』通信 そして『ミー&マイガール』名古屋初日

7月4日(土)

  舞台稽古の続き、そしてゲネプロ。

  困難な3日間であったが、それでもタイム・テーブル通りに全行程を修了した。優秀で献身的なスタッフ陣にまずは感謝したい。
  再演で、しかも通常公演より多めに作業時間が確保されている今回でこの大変さである。3年前の初演は、良く無事に初日まで漕ぎ着けたものである。それこそ奇跡の様にして幕が開いたのだ。

  さて、いよいよ明日は初日。熱狂の3ヵ月の始まりである。

  名古屋・中日劇場の『ミー&マイガール』は本日初日。無事に幕を下ろすことができたそうである。スタッフ&キャストの皆さんお疲れ様でした。そしてご来場くださった皆さん、ありがとうございました。

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『TDV』通信

7月3日(金)

  舞台稽古2日目。

  昨日、幕開きから1幕7場までを終えているので、今日はその続き。1幕8場の幻想の舞踏会から2幕7場の図書館までを舞台稽古。
  『ダンス オブ ヴァンパイア』の舞台稽古では、やらなければいけないことの量が膨大である。今回は再演であるにもかかわらず、やはりそれなりの時間を費やしてしまう。ダンスに仕掛けに舞台転換に照明。1つ1つは決して大げさなものではないのだが、その総量が多いのと、それぞれをデリケートにシンクロさせなければならないのとで、手順を付けるのに手間がかかるのである。
  とは言え、タイム・テーブル的には至って順調。予定のメニューを無事時間内に終了した。

  明日は舞台稽古の残りとゲネプロ。「すべて順調、万事快調!」

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『TDV』通信 ミニミニ

7月2日(木)

  テクニカル・リハーサル、サウンド・チェックの後、舞台稽古。その後、再びテクニカル・リハーサル。昨日ほどではないけど深夜帰宅。また明日。

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『TDV』通信 ミニ

7月1日(水)

  終日道具調べ、照明合わせ。深夜帰宅。おやすみなさい。

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『TDV』通信

6月30日(火)

  博多へ。博多座開場10周年記念公演となる『ダンス オブ ヴァンパイア』の製作発表であった。

  今日の博多は大雨警報と雷洪水注意報が発令される生憎の天気であったが、それでも大勢のマスコミの方が詰め掛けてくださった。ヴァンパイア・カンパニーから出席したのは岡本プロデューサー、山口祐一郎さん、石川禅さん、大塚ちひろさん、知念里奈さん、そして私で、それぞれが抱負を述べた後、質疑応答と写真撮影が行われた。
  更にその後は個別のインタビューなども設定され、各人が分刻みで応対した。私もKBCテレビとFM福岡のインタビューを受けた。
  これらの模様は、9月の博多座公演に向けて様々な媒体に登場することになると思われる。九州地方の方はお楽しみに。

  博多滞在4時間ほどで、私はとんぼ返りして帝劇へ。仕込み作業の進行状況を確認して、今日の所は早々に帰宅。明日が長い1日になりそうだからである。

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