『ミー&マイガール』通信
5月20日(水)
午前中は日大藝術学部の江古田の方のキャンパスへ。
毎週受け持っている授業とは別に今日だけの特別講義を依頼され、150名ほどの学生の前で「アート・マネジメント」について喋る。
通い慣れた江古田キャンパスは現在全面建て替え工事の後半に突入しており、在学時の面影は既にほとんど無い。校舎の大半は新しく建った物で、私はほぼ浦島太郎状態であった。個人的な郷愁はともかく、素晴らしい環境で学べる学生たちを羨ましく思った。
戸田先生、どうでしょう、私の受け持ちも江古田にしてもらえませんか?
午後は『ミー&マイガール』の稽古場へ。
2幕1場、1幕1場をおさらい。その後、まだ手を着けていなかった最終場面とフィナーレをあたる。
ミュージカル・ナンバーでも芝居でも、ちょっとしたことで見違えるように輝いて見えることがある。その「ちょっとしたこと」を見つけようと必死にもがき続けることが即ち稽古なのだが、歯痒いことに「ちょっとしたこと」はちょっとやそっとでは見つからない。
「ちょっとしたこと」はピーター・パンの魔法の粉みたいなもので、それ自体はどうってことの無い代物なのだが、それを振りかけるだけで、その場面が空中に浮かびあがる位に見違える。
残念ながら我々は魔法の粉を持っていない。なので、その場面を空高く舞い上がらせる為には繰り返し稽古を重ねるしかないのである。
夜は来春に上演されるミュージカルの舞台美術打ち合わせ。豪華絢爛、スペクタクルな仕上がりを目指したいのだが……。
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