『シラノ』通信
4月4日(土)
1幕2場の続きを作る。
昨日ステージングした「料理人で詩人」後の場面を立ち稽古。ラグノーの店にシラノがやって来て、そこにロクサーヌも現れて……。
この場面ではシラノとロクサーヌのデュエット「ベルジュラックの夏」とロクサーヌのナンバー「運命の人」が歌われる。因みに、ベルジュラックとはフランス・ガスコーニュ地方の地名で、シラノはその地方の出身だ、と言う設定なのである。
稽古の後半では更にその続き、ロクサーヌが帰ってガスコン青年隊が登場する場面を稽古。
「ガスコン」とはガスコーニュ地方生まれの、と言う意味で、この地方の出身者たちは血気盛ん、勇猛果敢な性質な者が多かったらしい。日本で言えば「薩摩隼人」みたいなものであろう。その性質は、誰よりもシラノに色濃く表れている。
ここには青年隊士たちによるナンバー「我らガスコン」があり、男声だけの迫力あるコーラスを聞くことができる。
『シラノ』では次々と毛色の異なる楽曲が登場し飽きさせない。物語の方も楽曲同様、目まぐるしく移り変わって行くのである。
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