演出実習Ⅱ そして『シラノ』通信
4月16日(木)
先週の東宝ミュージカルアカデミーに続いて、日本大学藝術学部演劇学科演出コース1年生の授業「演出実習Ⅱ」が始まった。この授業を受け持って5年目、今年も20名ほどの新1年生と対面した。
本格的な授業は来週からになるが、「演出」と言う、一言では説明の難しい仕事について、今年も学生たちと一緒に考えて行きたい、と思う。ただ……
アカデミーの38名と合わせて、総勢60名の生徒たちの顔と名前が一致する日は果たして訪れるのだろうか。
午後は『シラノ』の稽古場へ。2幕2場の前半を作った後、2幕1場をおさらい。
2幕2場は『シラノ』の最終景である。2幕1場までは1640年の出来事で、2幕2場のみが「その15年後」と言う設定である。舞台はパリのとあるカトリック修道院の中庭。今では元帥にまで上り詰めたド・ギッシュの訪問を受けたロクサーヌは(以下自己規制)。
ここも大変美しい、そして切ない場面である。「美しい」というのは筋書きのことでもあり、視覚的なイメージのことでもある。そしてラストの名台詞。あの名台詞は私たちの『シラノ』でもあの名台詞である。
明日はいよいよ大詰めへ。
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