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『シラノ』通信

3月16日(月)

  ミュージカル『シラノ』の歌稽古が始まった。

  ミュージカル『シラノ』は、『ジキル&ハイド』を作り出したコンビ、レスリー・ブリッカス(脚本・作詞)&フランク・ワイルドホーン(音楽)による新作ミュージカルである。まだ世界のどこでも上演されていない。
  以前「この4月にスペインでオープン」との情報があったが、今日現在、ミスター・ワイルドホーンの公式ページを覗いてもそれらしい記述は見当たらない。どうやら私たちの日本版が世界初演と言うことになりそうである。

  ミュージカル『シラノ』の原作は、フランスの劇作家エドモン・ロスタンが19世紀末に発表した大ヒット作『シラノ・ド・ベルジュラック』である。元々が戯曲として書かれているせいもあるだろうが、そのミュージカル化である本作はかなり原戯曲に忠実に話が進行する。そういう意味ではオーソドックスなミュージカル化であると言える。
  今日の歌稽古は、オープニング・ナンバーとなるM1「幕を上げろ」のコーラス稽古から。世界初演作品なのでネタバレを避けて細部には触れない様にしようと思うが、まあ大勢が登場して、主要人物の紹介があって……と言う、やや手の込んだナンバーである。今日はこの1曲の音取りだけで3時間半を費やした。でもまあ、ミュージカルの稽古初めは大抵こんなペースである。

  コーラス稽古の後は光枝明彦さんの歌稽古。光枝さんは詩人気取りの菓子職人・ラグノーを演じる。
  私は光枝さんとは今回が初めての仕事なのだが、光枝さんの舞台は色々と拝見して来た。『アプローズ』のブロードウェイの劇作家、『エビータ』のアルゼンチン大統領、『キャッツ』の役者猫、『壁抜け男』の変テコな囚人……。どれもが光枝さんならではのじっくりと作り込まれた見事な役作りであった。
  今回のラグノー役では光枝さんの軽妙な部分を楽しんでいただけると思う。お楽しみに。

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コメント

光枝さんのお名前を見つけて、うれしくなりました。
偶然、今、李香欄のCDで丸の内警察署長さまを聞いていたんですよ。
四季以後、ライブ以外、舞台は全部見させていただいています。
目が離せないミュージカル役者さんです。


投稿: new(^^)/ | 2009年3月18日 (水) 01時31分

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