『シラノ』通信
3月30日(月)
立ち稽古。1幕のオープニング「幕を上げろ」をステージング。
振付の前田清実さんと、6分間のミュージカル・ナンバーを6時間かけて作る。
ここにはほぼ全員に近い出演者が登場している。歌う人物も次々と入れ替わり、歌う内容も刻々と変化するので、どうしてもこういう場面の稽古には時間がかかってしまうのである。
まずはナンバーを歌い継いで行く人々(それが「観客が無意識の内に追いかけるターゲット」になる訳だが)をどう見せるかを作り、それがある程度整理整頓された段階で、今度は別の動きをしているそれ以外の人々を組み込んで行く。試行錯誤の繰り返しなので、俳優の自発的な行動やアイデアに助けられることも多い。
この手の場面を作る時は、肉体的な疲労も然り乍ら、精神的な疲労が大いに伴うものである(つまり「頭がウニ」)。今日もキャスト&クリエイティブ・チーム共々、大いに困憊(こんぱい)したのであった。
明日はオープニングに続く芝居部分を作る予定。
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