『ザ・ヒットパレード』通信
2月5日(木)
顔寄せ、そして読み合わせ。更に立ち稽古。
スタッフ、キャスト、公演関係者が参集し、ひとりひとりが紹介される顔寄せ。エグゼクティブ・プロデューサーの渡辺ミキさん、脚本の鈴木聡さん、そして私が挨拶をした。
『ザ・ヒットパレード』には渡辺ミキさん、鈴木聡さんの熱い思いが籠っている。お2人の言葉を聞きながら、そのことを再確認した。私も気を引き締めなくては。
読み合わせは全ミュージカル・ナンバー入りの完全版。
出演者の殆どが初演の経験者なので当然と言えば当然だが、メリハリの利いた快調な読み合わせであった。このクォリティから稽古を始められる、と言うことが再演の最大の意義だと思う。
ブロードウェイやウエスト・エンドと違って、日本にはトライアウト(試演)と言う習慣がない。日本では、再演こそがそれに代わる「作品を洗練させるための唯一の手段」なのである。なので私は、一度目の再演で演出を大きく変更することにはあまり賛成しない。
再演は、やり残した部分や上演してみて発見されたことを作品に反映させることのできる千載一遇の機会である。この機会を大切にしたいと思う。
読み合わせ後は、1幕2場を立ち稽古。
ひと月後の3月5日は初日である。我々の持ち時間は4週間、なので「できることからどんどん」やるのである。
幸い、再演では「俳優の中での発酵を待つ」と言う様な必要がない。顔寄せで戸田恵子さんもいみじくもおっしゃった。
タイム・イズ・マネー!
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