『ザ・ヒットパレード』通信
2月16日(月)
2幕中盤のナンバー、「GET BACK GOOD DAYS」をステージング、その後立ち稽古。
川崎悦子さんにお願いして、今回「GET BACK GOOD DAYS」のステージングを新しくしてもらうことにした。基本コンセプトは変わらないので「全面改訂」と言うことではないのだが、このナンバーの狙いをよりシンプルに観客に届けたいと考えたからである。
以前も記したが、今回の再演は、初演をご覧いただいた方に「どこが変わったのか気がつかれない」様な仕上がりにしたい。なので、どのシーンにも細々と修正は加えているが、全体としては「何も変わっていない」筈である。
ステージング後は2幕前半をおさらい。さらに2幕4場、クレージー・キャッツのメンバーが登場する場面を稽古。
通例、舞台上で登場人物が横一列に並び立つことはやってはならない、とされている。が、この場面ではその通例に反して、殆どの瞬間登場人物が横一列に並んで立っている。舞台の常識に照らし合わせてみれば、これは避けるべき不自然な構図なのだが、ここでは私は敢えてそう演出している。それはクレージー・キャッツの映画作品群に対する、私なりのオマージュなのである。
『ザ・ヒットパレード』の主人公・シンさんのモデルである渡辺晋さんが東宝で製作したクレージー・キャッツ主演の映画群は、全て横方向にスクリーンが長大な「シネマスコープ」で製作されている。その横長の画面にクレージー・キャッツのメンバー全員が収まっているあの格好よさ、それをこの場面で僅かでも味わって頂ければ、と考えてのことなのである。
『クレージー黄金作戦』のラスベガス・シークェンスの格好いいこと!
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