『ザ・ヒットパレード』通信
2月12日(木)
ステージング・デー。
まずは「マダム・ロカビリーとベースマン」。
これは渡辺プロダクションが、創立からロカビリー・ブームを経て、その次のステップに踏み出そうとしている時代を表現したナンバーである。古いハリウッド製のミュージカル映画でよく見かける「ヴォードヴィル・スタイル」の愉快なナンバーなのだが、今回はここのステージングを手直し。
続いて「ヒットパレード・メドレー」と「ピーナッツ・イン・アメリカ」のおさらい。更にその後、2幕2場を立ち稽古。
ここには「Enything Goes」と呼ばれるナンバーがあるが、これはコール・ポーターによる同名の楽曲とは異なる、鈴木聡/作詞、宮川彬良/作曲のオリジナル曲である。
初演の時にも記したが、『ザ・ヒットパレード』は既成のヒット曲を並べた「カタログ・ミュージカル」ではない。きら星の様なヒット・ソングもふんだんに登場するが、ミュージカルとして作品全体を支配しているのは鈴木さん&宮川さんによるオリジナル・ナンバーの数々である。『ザ・ヒットパレード』は堂々たるオリジナル・ミュージカルなのである。
稽古後は戸田恵子さんの衣裳合わせ。時代の移り変わりと共に次々と装いを変える戸田さんも見どころのひとつ。
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