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2008年12月の記事

『ラ・カージュ・オ・フォール』東京千穐楽

12月28日(日)

  夢の様なひと月であった。

  連日の満員御礼。全公演スタンディング・オベーション。『ラ・カージュ・オ・フォール』を愛してくださった全ての方にお礼を申し上げたい。
  だが『ラ・カージュ・オ・フォール』はまだまだ終わらない。来年1月9日からは北九州芸術劇場で、1月16日からは梅田芸術劇場で、ラ・カージュ・マジックは続いて行く。何たる偶然であろうか。どちらもゲイ術劇場である。

  『ラ・カージュ・オ・フォール』のテーマは「寛容」であると思う。来年は今年より人類が寛容になれます様に。

  それでは良いお年を。

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パイレート・クイーン!

来年のミュージカル『パイレート・クイーン』が発表された。詳細はこちらから。

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La Cage is Back!

12月6日(土)

  『ラ・カージュ・オ・フォール』が帰って来た!

  9年振りに、東京には11年振りに、日比谷には22年振りに。そして日生劇場には初お目見えである。

  考え得る最高、最良の初日であった。
  スタンディング・オベーション。繰り返し呼び戻されるキャスト。Exit Musicのアンコール。ここより新しい伝説が始まるであろう。

  終演後に舞台にて関係者全員で初日の乾杯。これほど幸福感に満ちた乾杯も珍しい。まるで千穐楽の様であった。

  これで『ラ・カージュ・オ・フォール』通信は終わりである。ご愛読ありがとうございました。次は『ザ・ヒットパレード』通信。それまでは当分の間、筆不精になります。悪しからず。

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『ラ・カージュ・オ・フォール』通信

12月5日(金)

  舞台稽古2日目。

  今日は2幕。その後、通し舞台稽古(ゲネプロ)。やっぱりミュージカルは大変だあ。
  明日は初日。首尾よく行きます様に!

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『ラ・カージュ・オ・フォール』通信

12月4日(木)

  舞台稽古1日目。

  何とか2幕1場まで行きたかったのだが、1幕が終了した時点でタイム・アップ。やっぱりミュージカルは大変だあ。
  舞台稽古を終えた後、昨日のテクニカル・リハーサルの続き。

  明日の舞台稽古で今日の遅れを取り戻せます様に!

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『ラ・カージュ・オ・フォール』通信

12月3日(水)

  道具調べ・明かり合わせ+サウンド・チェック+テクニカル・リハーサル=深夜作業

  お休みなさい。

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『ラ・カージュ・オ・フォール』通信

12月2日(火)

  仕込みの続き、照明のフォーカス、道具調べ、明かり合わせ。

  今年は2月の『ウェディング・シンガー』で始まり、こうして『ラ・カージュ・オ・フォール』で終わる。日生劇場から始まって、日生劇場に戻って終わり、である。日生劇場の皆さん、お世話になりました。
  今年は久しぶりに日比谷の仕事が多かった。上記の他に、『レベッカ』と『青猫物語』があった。シアタークリエがオープンした為でもあるだろう。
  もともと私は日比谷育ちなので日比谷での仕事はほっとする。大学を出てから30代の中頃までは一年中殆ど日比谷に通っていた。その頃は自宅から日比谷までの6カ月定期券を買っていた程である。

  初めての日生劇場での仕事は1988年に上演された『黄昏』であった。そして1989年、1991年の『エニシング・ゴーズ』、1992年の『夜叉ヶ池』と言うのが演出部時代の日生劇場での作品である。
  演出家になってからでは、私のブロードウェイ・ミュージカル・デビュー作である『サウンド・オブ・ミュージック』(1998年)が日生劇場であった。以来『ジキル&ハイド』(2001年、2003年、2005年、2007年)、そして『ウェディング・シンガー』と『ラ・カージュ・オ・フォール』がここで上演されている。

  学生時代、よく通った劇場のひとつが日生劇場である。夢の様な話である。

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『ラ・カージュ・オ・フォール』通信

12月1日(月)

  日生劇場へ。

  朝から『ラ・カージュ・オ・フォール』の仕込みが始まっている。今日は終日大道具、照明、音響などの仕込み作業であった。衣裳やヘアメイクのアイテムも着々と運び込まれ、メンテナンスに余念がない。
  今までの数倍の人が『ラ・カージュ・オ・フォール』開幕に向けて動いているのである。

  今日は演出家には取り立てて仕事はないのだが、私は居ても立ってもいられずに劇場へ出掛けた。学生時代、私の夢は劇場で働くことだった。今でも劇場が一番楽しい。もちろん稽古場も楽しくない訳ではないのだが、劇場の空気はまた格別なのである。

  明日も引き続き仕込み作業、そして照明のフォーカス、道具調べ・照明合わせへ。

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『ラ・カージュ・オ・フォール』通信

11月30日(日)

  稽古場最終日。2回目のオケ付き通し稽古。

  オーケストラが稽古場にやって来てからは、さすがに今の稽古場は手狭である。
  通し稽古中の私は、背中すれすれにオーケストラを背負い、目の前の手が届く距離に「私は私」を熱唱する市村さんがいる、と言う有様である。真島さんが鞭を振り回す場面では恐怖さえ感じる。が、私は『ラ・カージュ・オ・フォール』の観客なのだ、と考え直せば、こんなに贅沢な環境はないだろう。
  そんな稽古場とも今日でお別れである。稽古終りに担当プロデューサーのひとり、宮崎さんが挨拶をされた。

  9年前の『ラ・カージュ・オ・フォール』の公演が終わってから、何とかもう1度『ラ・カージュ・オ・フォール』を上演したい、しかし上演できないかもしれない、そう思っていたのがこうして実現したことの喜び・・・、宮崎さんはそんな話をされた。
  そして宮崎さんは「私的には今回の『ラ・カージュ・オ・フォール』はミュージカル生活45周年記念です」とおっしゃった。
  1963年の『マイ・フェア・レディ』日本初演は、日本の翻訳ミュージカルの歴史がそこから始まった、と言う記念碑的な公演である。宮崎さんはその『マイ・フェア・レディ』に携わっていらした。以来、今日まで45年間、数々のミュージカルを手掛けて来られたのである。

  私たちの仕事は、こうした先人たちの苦闘の末にある。私たちの使命は、先人たちの残してくれたものをしっかりと受け継ぎ、次の世代に手渡して行くことだと思っている。

  『ラ・カージュ・オ・フォール』もしっかりと受け継いで行きたい。

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