『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
11月8日(土)
稽古前に真島茂樹さんと『シアターガイド』誌の取材を受ける。
真島さんと初めてご一緒したのは『屋根の上のヴァイオリン弾き』である。森繁久彌さんがテヴィエを演じた最終公演(1986年帝劇)の時で、酒場でのロシア人のダイナミックなダンスや結婚式のボトル・ダンスが印象に残る。私は演出部の一番下っ端であった。
その後、西田敏行さんがテヴィエを演じられた時にもご一緒したし、森繁さんの舞台『星降る里』でもご一緒した。これはストレート・プレイだったので、歌わない、踊らない、俳優としての真島さんをしっかりと見ることができた。
その真島大先輩と肩を並べてのインタビューである。恐れ多いことである。
稽古は1幕の前半をおさらい。
今のところ稽古は至って順調である。鹿賀さんのジョルジュ振りも板に付いて来た。山崎さんと島谷さんの若いカップルたちも活き活きとして来た。
ジョルジュの家でボーイとして雇われたのに、本人はメイドだと思っているジャコブを演じるのは花井京乃助さんである。花井さんをご存じの方には、このキャスティングがいかに的を射ているかを想像していただくのは難しいことではないだろう。初めて花井さんをご覧になる方は・・・どうぞお楽しみに。
今回が初『ラ・カージュ・オ・フォール』と言う出演者も多いのだが、稽古場の雰囲気は明るく柔らかい。これは『ラ・カージュ・オ・フォール』と言う作品が備えている優しさやユーモアが自然と稽古場に反映されているからでもあるだろう。
が、それだけでなく『ラ・カージュ・オ・フォール』経験者たちの細かい心遣いも大きいに違いない。特に市村さんは、色々な人に声を掛け、励まし、笑わせ、一同がリラックスできるようにさり気無く気を配っていらっしゃるようにお見受けする。
『ラ・カージュ・オ・フォール』カンパニーはファミリーなのである。
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