『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
11月5日(水)
立ち稽古。
幕開きから1回目のショー、それに続く舞台袖からアパート、「マスカラ」後の舞台袖からアパートを、ジョルジュを中心に当たる。その後、ジャン・ミッシェルとアンヌの場面を稽古。
『ラ・カージュ・オ・フォール』は一見大らかな作品の様だが、実際は舞台上での約束事や段取りが細かく存在している。立ち稽古ではそのひとつひとつを確認、整理して行くことになるので、短い場面の稽古でも案外と時間が掛かる。
が、その細かい仕掛けのひとつひとつが舞台では大きな効果を発揮するので、やはりそこは疎かにできない。
この細かな約束事を1から生み出していったブロードウェイの初演はかなり大変な作業だったろうと想像する。と同時に、そのひとつひとつを掘り起こして再現した日本初演も相当困難な仕事だったに違いない。
今それをリニューアルする立場になって、先人たちの偉大さを改めてひしひしと感じた立ち稽古1日目であった。
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