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オーディション

10月26日(日)

  『ラ・カージュ・オ・フォール』の稽古はお休み。落語まつりだから、ではなく、稽古場に稽古用のセットを建て込むためである。

  稽古は休みだが、私は来年上演される新作ミュージカルのアンサンブル・オーディションへ。どんな作品かは情報公開まで今しばらくお待ちいただきたい。

  4、5年前くらいまでは、アンサンブルさんたちのオーディションは公演の半年前あたりに設定されることが多かった。が、今や1年前はざらである。それだけミュージカルの本数が増え、力のある俳優たちの取り合いになっているのである。
  と言うことは、ミュージカルの本数は増えたが、ミュージカル俳優の層は一向に厚くなっていないということではないだろうか。
  オーディションに参加してくれる人たちの顔触れは数年で入れ替わる。つまり、新たにミュージカルを志す若い俳優たちは存在するのである。もちろん昔馴染みのベテランさんもいないわけではないが、いつの間にか足を洗ってしまう人もまた相当数存在するのである。だから、いつまでたっても層が厚くならないのである。

  若い俳優には若いなりの良さがある。が、表現力は若さだけからは生まれない。
  ミュージカル俳優が安心してこの仕事を続けていけるような環境をどのようにして整えるか。日本のミュージカルがブロードウェイやウェストエンドと肩を並べるために一番必要なことはそれだと思うのだが。

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コメント

そういう深刻な問題があるのですね。
3原則ヒト・モノ・カネのヒトの問題。(モノというのは質だと考えています)
ヒトを分類すると、ジュニア・ヤング・ミドル・シニアと考えると、ミドル以上の層が辞めていくということでしょうか。確かに、言われるように、少ない気もしますが。あの人は今ということが一杯あります。一生ミュージカル俳優ですという人が一杯いて、トニー賞のような全体的なものも欲しいですね。いいものはいいという感覚も大事ですよね。お客様の方の傾向はどうなんだろう。


投稿: new(^^)/ | 2008年10月28日 (火) 13時53分

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