『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
10月21日(火)
午前中は東宝ミュージカルアカデミーへ。2学期に入ってからずっと取り組んできた「デュエット・ナンバー」をひとまず終える。
午後は『ラ・カージュ・オ・フォール』の稽古場へ。「ありのままの私たち」をさらった後、2つ目のレビュー・シーン(タイトル・ソング「ラ・カージュ・オ・フォール」)の振り起こし。
私が初めて『ラ・カージュ・オ・フォール』を観たのは帝劇初演の時である。翌年の帝劇再演も観たし、最初の名古屋公演の時は稽古場での最終通し稽古を見学させてもらった。
アルバン役が市村正親さんに代わって初めての青山劇場の時も観た。1999年の大阪公演の時も最終通し稽古を観に稽古場へ出掛けた。
『ラ・カージュ・オ・フォール』が大好きなのである。
ブロードウェイのパレス劇場で『ラ・カージュ・オ・フォール』を見たのは1987年だったと思う。オープンから4年を経過し、ジョルジュとアルバンも既にジーン・バリーとジョージ・ハーンではなかった(ピーター・マーシャルとキーン・カーティスが演じていた)が、それでもようやくオリジナルの『ラ・カージュ・オ・フォール』に会えたという感激は大きかった。
1997年の青山劇場での公演の時だけ、私は演出部として『ラ・カージュ・オ・フォール』に参加した。6月10日の製作発表の時にもしゃべったのだが、そのひと月は正に夢の様であった。
その時に新人の演出部として公演についていた落石君が、今回は私の演出助手を務めてくれている。今日、その落石君に指摘されるまで気付いていなかったのだが、『ラ・カージュ・オ・フォール』は、私が舞台裏に付いた(今のところ)最後の仕事だった。以後は演出助手など、客席側での仕事にシフトして今日に至るのである。
懐かしいなあ。
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コメント
懐かしいです。私もこの時関わっていました。山田さんがそこまで思い入れがあったとは。(ここまで熱いのは真島さんだけかと思いました(笑))
演出部の仕組みはよくわかりませんでしたが、既に帝劇公演での演出が決まっていた山田さんが演出部として(演出補でもなく)つかれたことにびっくりした記憶があります。
またこの作品が上演されるかと思うとワクワクします。
ラ・カージュ・オ・フォール通信の一言一言に思い入れを感じ、毎日楽しみに読んでいます。
投稿: basil | 2008年10月24日 (金) 08時24分