『ラ・カージュ・オ・フォール』通信
10月18日(土)
カジェルたちのナンバーの振り付けに入る。
今回の『ラ・カージュ・オ・フォール』はニュー・プロダクションであるが、ミュージカル・ナンバーの振付やステージングには、今までの日本版同様オリジナル(ブロードウェイ初演版)のスコット・サーモンによるものを使用する。その振りをリ・クリエイトしてくださるのは真島茂樹さんである。
真島さんは私たちの大先輩である。あの「マツケンサンバ」の振付で大ブレークされたが、もともとは由緒ある日劇ダンシングチームのトップダンサーでいらした方である。
日劇無き後は『屋根の上のヴァイオリン弾き』『王様と私』『シカゴ』など数々の東宝ミュージカルや平岩弓枝さん演出の舞台、そしてマツケンサンバの生まれた松平健さんの舞台などに出演されて来た。『ラ・カージュ・オ・フォール』にも帝劇初演からカジェルの一員「ハンブルクのハンナ」役で出演されている。
今回、真島さんのアシスタントを務めてくださるのは萩原季里さんである。萩原さんは帝劇での再演から『ラ・カージュ・オ・フォール』に参加、カジェルのひとり「アンジェリク」を演じていらしたこともある。
さて、今日はカジェルたちの最初のナンバー「ありのままの私たち」の後半、タップ・セクションの振り起こしであった。
『ラ・カージュ・オ・フォール』には、劇中劇としてナイトクラブ「ラ・カージュ・オ・フォール」のショー場面が何度か出てくるのだが、ここはゲイ・クラブなので、出し物も当然女装ショーである。「ラ・カージュ・・・」は女装した男たちによる歌と踊りが売り物のレビュー・クラブなのである。
なので、そこのコーラス・ガールたち=カジェルたちは劇中で何度も歌い、踊り、そして着替えることになる。その踊りも幻想的なものからタップやカンカン、果てはアクロバットまで、バラエティに富んでいる上に難易度が高い。
今月はカジェルたちのステージ・シーンの稽古が中心になって行く筈である。
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