『青猫物語』通信
8月14日(木)
1幕1場の中盤をさらい、その後、その続きに手を付ける。
まだ登場していなかった人物が続々と現れ、しかも人物が増える度に事態が悪化する。かなり愉快な場面である。
だが、愉快なのは観客として見ればであって、演じている方はこれはかなり大変であろう。複数の会話が同時に進行し、しかもテンポは加速度がついて上がっていく。動きも比例して大きくなって行き、なのにタイミングはシビア。
この大混乱をどれだけ「真剣に」演じられるか、がポイントであろう。
『青猫物語』の時代設定は1933年。カフェ「青猫」は銀座に程近い築地2丁目辺りの裏通りにある、という設定である。当時築地2丁目には築地小劇場があった。
築地小劇場は日本で最初の「新劇」のための劇場であった。なので、カフェ「青猫」にも劇場関係者たちがちょくちょく顔を出す。主人公のひとり・八起静男も劇団「新人座」の脚本家なのである。
劇場関係者たちはしばしば揉め事を起こす。そしてそれが「静男とそらのラブ・ストーリー」を大いに混乱させて・・・。
稽古場では時間があっという間に過ぎる、と昨日書いたが、しかもそれは楽しく過ぎて行く。やっぱりコメディはいいなあ。
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