『フラガール』通信
6月23日(月)
1幕の幕開きと後半を稽古。
稽古中は、当たり前のことだが芝居のことだけを考えている。
正確には今目の前で行われている芝居のことと、そのシーンと関連する前後のシーンのことと、そのシーンに後々加わることになる音楽や効果音や照明や舞台美術のことと、今日1日のタイムテーブルに現在の進行状況がはまっているかと言うことと、次に稽古するシーンをどういう手順で進めようかと言うことを考えている。
私のブログには稽古場でのエピソードが記されることが少ないが、その理由は、実は稽古場でのエピソードをあまり記憶していないからである。エピソードを記憶していない訳は、上に記した通りだからである。
今日のエピソードで印象に残っているのは、1幕のラストシーンの稽古中に突然大雨になり、稽古場である体育館の屋根がものすごく大きな音をたてたので一同がざわついた、と言うことと、そのすぐ後にガールズのひとりである大澤恵さんが私のことを「先生」と呼び、私が「先生と呼ばないで」と注意したことから「では何て呼べば良いのか」と言う話になり、片瀬那奈さんが「監督は?」と提案したので私が「監督が良いです! めったに監督とは呼ばれないので」と言うと、福田沙紀さんが「監督じゃないんですか?」と素朴な質問をし、演劇の場合は「演出家だから監督と呼ぶことは少ない」と田山涼成さんが答えた。
わざわざ書くほどのエピソードでなくて申し訳ありません。
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