「演出実習Ⅱ」と『ラ・カージュ・・・』
5月15日(木)
午前中は木曜定例の日芸所沢へ。
今年の「演出実習Ⅱ」は例年になく学生たちの議論が活発である。全く発言しない様な学生もいない。例年に比べて少人数なお陰なのか、たまたま素直な学生が揃ったのか、学生たちの気質が変化して来ているのか、それとも私の授業の進め方が上達したのか(それは無いと思う)。
午後は『ラ・カージュ・オ・フォール』の舞台美術打ち合わせ。
新生『ラ・カージュ・・・』の美術デザイナーは田中直樹さんである。
田中さんとは『サウンド・オブ・ミュージック』『君となら』『巌流島』『パパに乾杯』『夫婦善哉』『六十の手習い』『春朧』『虹の橋』などでご一緒した。が、もともとは私と同じ東宝演劇部の演出助手であった方である。先輩なのである。
今回の『ラ・カージュ・・・』は東京公演の後、地方公演が予定されているのだが、その会場のひとつにシアタードラマシティが含まれている。が、今までのオリジナル『ラ・カージュ・・・』は大変大がかりな舞台美術を使用していたので、そのままではシアタードラマシティには収まらない。そのままでは日生劇場ですら大道具を飾り切れないだろう。
なので、各地の劇場が持っている物理的な条件を満たすことも、今回の私たちに課せられた大きな使命のひとつなのである。
とは言え、久しぶりの田中さんとの仕事なので、打ち合わせ中、話はしばしば脱線した。懐かしい人々の消息や業界の裏話、果ては他人の舞台の悪口などなど・・・、愉快なひと時を過ごさせていただいた。
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