3週間振りのアカデミー
5月20日(火)
祝日が続いたりなどしたので、3週間振りとなる東宝ミュージカルアカデミーへ。
先々週と先週やっていたのは、アカデミーを卒業した受講生たちの中から選抜されたアドヴァンス・コースのためのワークショップ。3期生の正規授業は4月22日以来なのである。お陰で、コツコツと積み重ねていた受講生たちの顔と名前を一致させる作業も水泡に帰した。
それはともかく、4月の初めにはとても明るく生き生きとしていた受講生たちが、久しぶりに顔を合わせてみると、なんだかいまひとつ元気がない様に感じられた。
それは昨日のムシムシした天候のせいかもしれなかったし、いわゆる5月病だったのかもしれなかった。
「毎日が充実しているか」との質問にためらいなく手を挙げた受講生も僅かであった。その理由を聞いてみると、それぞれが抱えている課題や弱点が、順調に克服されるどころか新たな課題や弱点が日々見つかって、どうやらそのことも受講生たちを本来の楽天性から遠ざけている一因の様であった。
だがそれは、言い方を変えれば「現実が見えて来た」と言うことである。悪いことではない。
ミュージカル俳優を目指す者にとって、自分を知ることは最初の一歩である。自分を知り、弱点は徹底的にレッスンを重ねて克服する。長所は、それが強力な武器になるまでとことん伸ばして行く。俳優修業とは生涯その連続であろう。
その為にはまず自分を客観的に知らなければならない。知れば次に何をするべきかは自ずと明らかになる。
大切なのは自分がどこへ行こうとしていたのか、それを見失わないことである。
願えば、いつかそれは叶うのだから。
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