日芸、そして『I Do!』
4月24日(木)
午前中は日芸で授業。
例年と比べると今年は生徒数が少ないので、ひとりひとりのキャラクターも今年は早く掴めそうである。
私の担当する「演出実習Ⅱ」は演劇学科演出コースの1年生のための授業であるが、演劇を学ぶ大学の学生だと言っても、その大半は先月まで高校生だった訳である。演劇経験や劇場体験も決して人並み以上ではないだろう。
なのでまずは、演出について考察することと並行して、現在の演劇状況を知ることをやっている。
それにしても、生徒たちは演劇に対して余りにも無垢である。翻って、では今の自分は演劇とどう対峙しているだろうか。
学生たちと付き合う様になってありがたいのは、毎年この時期になると、そのことを思い出させてくれることである。
夜は『I Do! I Do!』の稽古場へ。
今日は1幕を通し、その後、細かい部分の確認を。
『I Do! I Do!』の出演者は2人きりだが、2人の出演者と同じくらい重要な役割を担っているのがミュージシャンである。
私たちの『I Do! I Do!』ではミュージシャンも2人きり。冴咲賢一さんと天野裕子さんのお2人で、それぞれがキーボードといくつかのパーカッションを操っている。お2人も、もうずいぶん長いこと『I Do! I Do!』に参加してくださっているので、村井さん、春風さんとの呼吸もお見事である。何より作品の流れを理解した演奏をしてくださるのが素晴らしい。
『I Do! I Do!』は、ある夫婦の新婚からリタイアまでを(その間の夫婦仲を)綴った洒落たミュージカル・コメディである。
作品の性質上、1幕ではどうしても若作りをして青春時代を演じなければならないのだが、今日のお2人の青春時代はとてもチャーミングでしたよ。
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