第33回菊田一夫演劇賞
4月21日(月)
今年は菊田一夫さんの生誕100年である。
菊田さんは、今では森光子さんの『放浪記』の作者として、また『放浪記』の終景に斉藤晴彦さん演ずる登場人物として現れることで知られているが、戦前から戦後に渡って日本を代表する劇作家のひとりであった。
と同時に演出家であり、プロデューサーであり、そして東宝の演劇担当重役でもあった。
その菊田一夫さんのお名前を冠する菊田一夫演劇賞の授賞式に東京會舘へ。
今年の受賞者については上をクリックして公式ページをご覧頂きたいのだが、私に関係があるのは涼風真世さんと井上芳雄さんである。それぞれの受賞理由に『イーストウィックの魔女たち』と『ウェディング・シンガー』が含まれているからである。
涼風さんはこの日のためにあつらえたと言う和服で、井上さんはダークグレーのシックなスーツ姿で登壇された。
演劇賞と名の付く賞は、僅かづつではあるが増えて来ている。その中で今年33回を数える菊田一夫演劇賞がユニークなのは、対象をエンタテインメントに絞っていることであろう。
過去の受賞者を見てもそのことは明らかで、日本のショー・ビジネスにその名を残す方々のお名前が刻まれている。私事で恐縮だが、「ショー・ビジネス」と言う言葉が何よりも好きな私は、この受賞者リストの末席に名を連ねさせていただいた時は心底嬉しかった。
涼風さん、井上さん、そしてその他の受賞者の皆さんも、おめでとうございます。これから先、益々のご活躍を楽しみにしています。
夜は『フラガール』の舞台美術打ち合わせ、2回目。
既に舞台模型が用意され、具体的な演出プランが検討されている。近々製作発表も予定されているのだが、そのことは詳細が決まったところでまたご報告したい。
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