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『レベッカ』通信

2月25日(月)

  立ち稽古に入る。

  『レベッカ』の冒頭には「プロローグ」と呼ばれるシーンがあるのだが、そこを飛ばして、物語の始まりである1幕1場から作り始める。
  ここは1926年のモンテカルロ。主人公の「わたし」がミセス・ヴァン・ホッパーのお供(原作では「コンパニオン」と書かれている)で上流階級御用達の高級ホテルに滞在中、イギリスの大富豪マキシム・ドウィンターと出会う場面である。

  こういう場面では、背景を作るのに思いの外時間がかかるものである。
  ここで言う「背景」とは、主要な登場人物以外の、ホテルのロビーを通行する人たちの動線や、そのタイミングやニュアンスのことであるが、そう言った「背景」が、それがどんな場面なのか、いま何が起こっているのかを観客に間接的に伝えてくれるので疎かにはできないのである。

  とは言え、今日は初日でもあるし、まだ手狭な稽古場なので、大まかな段取りだけ付けて次の場面、1幕2場abへ。ここは「わたし」とマキシムが親密になって行く場面であるが(以下自主規制)。

  明日も立ち稽古。

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