『レベッカ』はお休み
2月17日(日)
『レベッカ』の稽古はOFF。
で、今日は『ラ・カージュ・オ・フォール』(12月/日生劇場)の美術打ち合わせ。
『ラ・カージュ・オ・フォール』は、そもそもはフランスの舞台劇(『La Cage aux Fooles』1973年)が原作である。その舞台が大ヒットして映画化され(邦題『Mr.レディ Mr.マダム』1978年)、更にその映画の大ヒットを受けてアメリカでミュージカル化されたのである。
ブロードウェイでの初演は1983年8月21日、格式高いパレス・シアターにてオープンした。当時まだ市民権を得ていたとは言い難い「ゲイ」を主人公にしたコメディであるにもかかわらず、同年のトニー賞ではベスト・ミュージカルを含む6部門で受賞、1987年11月15日にクローズするまで足かけ4年、上演回数1.761回に及ぶ大ヒット作となったのである。
日本での初演は1985年2月の帝劇で、以来、86年、93年、94年、97年、99年と、繰り返し上演されて来た。その『ラ・カージュ・オ・フォール』を新演出で、装いも新たに上演しよう、と言うのが今回のニュー『ラ・カージュ』である。
新演出と言うことで、今までの舞台美術とはお別れである。今まではブロードウェイ初演版に基づく大変ゴージャスでダイナミックな舞台美術であったが、今回は美術デザイナーの田中直樹さんに新しいデザインを起こしてもらうことになっている。
で、今日がその1回目の打ち合わせなのであった。
新生『ラ・カージュ』のデザインがどの様なものになるかは今後打ち合わせを重ねて行く中で見えて来る筈であるが、オリジナルが持っていた楽しさやスピーディさは失いたくないと思っている。
このニュー『ラ・カージュ』は東京以外での公演も検討されているので、色々な土地に出かけて行くのに相応しい、使い勝手の良いデザインになれば、と願っている。
余談だが、私は1997年10月の青山劇場での上演時に舞台監督を務めていた。そのひと月は、それはそれは楽しい、めくるめく様なひと月であった。
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