初日! 『エキストラ』通信
12月12日(水)
ゲネプロの前に公演の安全祈願修祓式(初日のお祓いですね)。スタンダードなタイプに比べて所要時間がやや長く(一同にお神酒まで配られた)、13時開始予定のゲネプロが30分押すことに。
コメディのゲネプロほど中途半端なものはない。ここで観客は笑う筈、などと脳内では想定しているのだが、現実の客席は静まり返ったままであり、本来ならヒートアップする筈の場面もいまいち生彩を欠く。
と言って悪い出来ではなかったのだから、その通りを出演者には伝え、19時開演の本番を待つことに。
ここまで来ると、演出家は最早無用の長物である。せめて開演準備の邪魔だけはすまい、と思って散歩に出た。
開演時刻が迫るとポツポツと降り始めた。が、今日の公演は完売しているので、まあ慌てることはない。
定刻を6分ほど回って『エキストラ』は開演した。
良い初日であった。舞台の出来も良かったし、何よりも温かい良いお客様であった。
劇団東京ヴォードヴィルショー第62回公演、三谷幸喜/作・演出『エキストラ』は開幕した。来年4月28日の千秋楽まで、北は北海道から南は九州まで、全国57か所で101回に及ぶ公演が行われる。今日既に1回終えているので、残りは100ステージであるが。
「劇団東京ヴードヴィルショー」「エキストラ」のラッピングをテールゲートに施した11トントラックが全国を回る。どこかでこのトラックを見かけた方は、どうか手を振って応援していただきたい。
これで私の『エキストラ』通信は終わりである。が、『エキストラ』の旅は始まったばかりである。旅の様子は、「エキストラ旅公演日記」や「大森ヒロシの日々是笑進」または「山口良一的ココロ」などでご覧頂きたい。
それにしても長旅である。どのくらい長いかと言うと、『エキストラ』の千秋楽までに私がミュージカル3本の初日を開ける位である。
スタッフ&キャスト一同の無事を心より祈りたい。
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コメント
今日、「エキストラ」名古屋公演を拝見しました。
とってもおもしろかったです!
これが現実だったら笑ったら不謹慎なんだろうな、というシーンでも笑ってしまいました。
と同時に、なんだかせつない、と思いました。
三谷さんが作品に関わるすべての人に対して愛情を持っているからこそ、この作品が生まれたのかしら、と思います。
アメリカ映画のお話もおもしろかったです。これから私も気をつけて観るようにしようと思いました。
今日はとても楽しませていただきました。
この作品に関わったすべてのキャスト、スタッフの皆様、ありがとうございました。
投稿: 猫大好き | 2007年12月18日 (火) 22時30分