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『ウェディング・シンガー』通信

12月22日(土)

  『ウェディング・シンガー』の稽古の前に、舞台版『フラガール』の打ち合わせでTBSへ。
  以前来た時には鉄骨の骨組みだった赤坂ACTシアターの外観が姿を現していた。工事のフェンスの外から見る限り、華やかで、気持ちのよさそうな劇場である。坂を上って劇場へ向かう動線も、きっと人々をわくわくさせることだろう。
  シアタークリエに続く新しい劇場のオープンが待ち遠しい。

  さて、『ウェディング・シンガー』の方は、歌稽古に鈴木綜馬さんが登場。

  綜馬さんが演じるのはロビーのバンド仲間・サミーで、担当はベース。ハードロック・バンドのヴァン・ヘイレンに憧れているらしい。
  サミーは元カノのホリー(樹里咲穂さん)のことが忘れられず、今でも付きまとってはホリーに嫌な顔をされている。生活態度は誉められないが、友情にはめっぽう厚い、いい奴なのである。
  綜馬さんはこれまで、育ちの良いノーブルな役柄を演じることが多かったように思うが、サミーはノーブルとは程遠いキャラクターである。チラシの綜馬さんからも雰囲気はお分かりいただけると思うが、今まで見た事のない様な愉快な綜馬さんをご覧いただける筈である。

  サミーのナンバーの中に「ひとり/Single」と言う楽曲があるのだが、これは『ウェディング・シンガー』の中のマイ・フェイバリット・ソングである。
  「彼女なんか要らない、死ぬまでひとりがいい」と言った内容で、失意のロビーを勇気づける前向きなナンバーなのだが、この「ひとり」を綜馬さんの明るくジェントルな声で聞くと、楽曲の魅力が更にアップする。

  『ウェディング・シンガー』は、一緒に見に行く人がいない方でも溜飲が下がるミュージカルなのである。

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