ニッキと対談
11月26日(月)
ミュージカルの専門誌『月刊ミュージカル』誌に連載されている錦織一清さんとゲストによるトーク、「錦織一清のスペシャルシート」。ご指名を頂いて、東京會舘にて錦織さんと対談。
この対談に呼んで頂くのは実は2度目である。前回はいつだったか・・・、随分と前であったことは確かである。
錦織さんと私の出会いは1995年10月に帝劇で上演された『天井桟敷の人びと』までさかのぼる。『天井桟敷の人びと』は同名のフランス映画の名作を浅丘ルリ子さんの主演で舞台化したもので、演出は江守徹さん、私は演出補として参加していた。
錦織さんは映画ではジャン・ルイ・バローが演じたパントマイムの名手バチスト役で、憂い顔の無言劇役者を繊細、且つ軽やかに演じていたのを思い出す。
演出家としての出会いは翌年の『少年隊ミュージカル Playzone’96 RYTHM』で、PARCO劇場で前年に上演された私の演出作品『君となら』を観て声をかけてくれたのだそうだ。
錦織さんとの仕事で一番思い出深いのは『チャーリー・ガール』である。2002年の4月に帝劇で、10月に梅田コマ劇場(現・梅田芸術劇場)で上演されたこのミュージカル・コメディの演出はとても楽しい仕事であった。
『チャーリー・ガール』での錦織さんは正に水を得た魚であった。歌い、踊るのはもちろんのこと、ジャグリングやアクロバティクなアクションも難なくこなし、当意即妙に笑いを取り、そして何より、身分違いの恋に揺れ動くナイーヴな青年、ジョー・スタッドホームと言う人物に成り切っていた。
『チャーリー・ガール』はもう一度上演したい作品のひとつである。そして錦織さんともまた仕事したいなあ。
錦織さんは現在、来月名古屋の御園座で上演される『エドの舞踏会』の稽古中である。来年2月には東京の明治座でも上演されるので、興味のある方はお出かけください。
・・・ってことは『ウェディング・シンガー』とモロにぶつかっている!
錦織さんとの対談の後は、その『ウェディング・シンガー』の舞台美術打ち合わせ。既に何回も打ち合わせを重ねて来たので、細部までかなり具体的になって来た。
稽古が待ち遠しくなって来たぞ。
| 固定リンク
コメント