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2007年10月の記事

『イーストウィックの魔女たち』通信

10月10日(水)

  公演2日目。

  皆本麻帆さんは無事にデビューを飾った。カンパニー全体が初日の狂騒の中にあった昨日、ただひとり、その外側にいた不安はどれほどであったろう。
  でもそれももう過ぎた。後は伸び伸びとジェニファーを演じて行って欲しい。

  今日で『イーストウィックの魔女たち』通信も一区切りとなる。ご愛読ありがとうございました。次は『エキストラ』通信。但し始まるのはもう少し先になりそうです。

  最後に、『イーストウィックの魔女たち』の「見逃しても惜しくはないけど気付いた人はちょっと嬉しい情報」をふたつ。

  ①  開演5分前のアナウンス、実は2パターンあります。昨日と今日、続けて観劇くださった方はもうご存じてすよね。

  ②  2幕前半の大ダンス・ナンバー「Dance with the Devil」、この時の指揮者・塩田さんに注目。・・・良くやるよ。(褒め言葉です!)

  それでは帝国劇場で!

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初日! 『イーストウィックの魔女たち』通信

10月9日(火)

  『イーストウィックの魔女たち』で、こんなに余裕のある初日を迎えようとは夢にも思わなかった。

  と言う訳で、それぞれのセクションでの調整は継続されていたものの、演出家が立ち会わなければならないようなシリアスな作業はひとつもなく、私も一旦劇場に顔を出したもののすることもないので、コーヒーを飲みに出かけた程であった。願わくば、どの初日も今日の様であって欲しいのだが。

  さて、いつもの様に開演の2時間前に初日のお祓いを済ませ、30分前に塩田さんと愉快な仲間たちによるロビー・パフォーマンスを覗く。
  そして18時、ちょっと過ぎて『イーストウィックの魔女たち』開幕。まあ色々と取りこぼしはあったのだが(その度に胃に穴が開きそうになったが)、終わってみれば、とても気持ちのいい、そして大いに盛り上がった素敵な初日であった。

  楽屋の着到盤横にはロンドンのキャメロン・マッキントッシュ・オフィスからの祝電が貼り出されていた。
  帝劇初演の準備に入る前のことだが、オリジナルのプロデューサーであるサー・キャメロンは私に、
  「『イーストウィックの魔女たち』は伝統的なスタイルで作られたミュージカル・コメディだからね」
  と念を押した。そして、
  「伝統的なスタイルのミュージカル・コメディではあるけど、極めて現代的なセンスで作られているんだからね」
  と付け加えた。

  今回の『イーストウィックの魔女たち』は再演ではあるが、舞台は大きくヴァージョン・アップしている。ウィンドウズXPがVISTAになったくらいのメジャー・アップデートである。帝劇初演や博多座再演で「やり残した」と感じていたことを、今回は全て実行したのである。
  キャメロン卿、今日の初日は如何だったでしょうか?(と言ったところで、ご覧頂いた訳じゃないからなあ・・・)

  それはともかく、今回の公演プログラムには脚本・作詞のジョン・デンプセイ氏と音楽のダナ・P・ロウ氏のお2人がメッセージを寄せてくださっている。
  その中でお2人は、来日されて観劇された帝劇初演の思い出に触れられているのだが、それを読んで私は胸がいっぱいになった。
  私は、お2人が『イーストウィックの魔女たち』に籠められた「思い」を舞台に再現するために(及ばずながら)全力を尽くして来たつもりであったので、私たちの『イーストウィックの魔女たち』をご覧になったお2人の思いを今回のプログラムで伺い知って、それで胸がいっぱいになったのである。

  脈絡のない文章はこの位にして・・・。

  『イーストウィックの魔女たち』は明日で2日目だが、ダブル・キャストでジェニファーを演じる皆本麻帆さんにとっては明日が初日である。

  明日が麻帆にとって最高の1日になります様に!

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『イーストウィックの魔女たち』通信

10月8日(月)

  舞台稽古最終日。

  まず、昨日の続き、2幕のラストまでを稽古。そしてインターバルの後、通し舞台稽古(GP=ゲネプロ)。フライング・シークェンスも含め、まあとにかく無事に繋がった。
  イーストウィックの魔女たち』は、ほとんどの場面に何かしらの「仕掛け」(手品のようなさり気ない物から、大きくはフライングまで)が施されているので、見ている我々はどのシーンも気が気ではない。無事に繋がっただけでも心底ホッとした。
  GPの後は客席にて駄目出し。ミュージカル・ナンバーのいくつかは舞台にて更に確認作業。

  さて、明日は初日である。何はともあれ、お客様に喜んで帰路に就いて頂きたい。そうなるといいな。

  ところで、10月5日の記事に書いた塩田明弘さんと仲間たちによる開演前のロビー・パフォーマンスであるが、明日は(恐らく明日以降も)開演の30分前位にはスタートするらしい。興味をお持ちの方は少し早めにお出かけください。
  ちなみに帝劇の開場時間は「開演の1時間前」だそうである。

  ついでに上演時間であるが、1幕が1時間21~22分位で、2幕は55~56分程度、プラス、カーテン・コール5~6分と言ったことになりそうである。
  つまり25分の休憩を挟んで、おおよそ2時間50分程度の上演時間になるのではないだろうか。

  予報では明日の東京地方は雨の様だが、どうか素敵な初日になります様に!

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『イーストウィックの魔女たち』通信

10月7日(日)

  舞台稽古2日目。

  昨日の続き、1幕の後半から2幕の冒頭までを稽古。
  初演、再演とは打って変わって、今回の舞台稽古は極めて落ち着いた雰囲気の中で行われている。時々細かな調整のための中断はあるが、それでも予定されたスケジュールにほぼ沿って進行している。

  20時過ぎには全体の稽古を終え、いよいよUKのフライング・チームと合体して、1幕ラストのハイライト、3魔女たちのフライング・シークェンスの稽古に突入。
  結果は・・・1発OK!  初演、再演ではこのシークェンスを完成させるのにどれほど苦労したことか。何はともあれ、よかったよかった。

  ファンタスティックな3魔女のフライング。どうかその眼で直接ご覧頂きたい。

  初日まであと2日。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

10月6日(土)

  街が静かだ、と思ったら世間は3連休であったか。こちらは今日より3日連続で舞台稽古。

  と言う訳でその1日目であるが、午前中はオーケストラと音響チームでのサウンド・チェックに費やし、舞台稽古は午後のやや遅い時間からのスタートであった。
  幕開きから場面毎に順番に、人物の出入りやポジション、シーン・チェンジのタイミングや音響のバランスなど、細々としたことを調整して行くのだが、帝劇の初演、博多座での再演に続いて3度目となる今回は、それなりにノウハウも蓄積されているので、稽古の進行も比較的スムーズであった。

  1幕の半分ほどを消化したところで全体での稽古は終了し、フライング・シークェンスのテクニカル・リハーサルに移る。
  前回の博多座ではフライング・システムの調整に手間取り(こちらを参照のこと)、アレックス・ジェーン・スーキーを飛ばせたのは初日の目前であった。今回はその時の反省を基に綿密なスケジューリングの上で調整を進めて来たので、このタイミングで3人の試験飛行を設定することができたのである。結果は・・・

  ほっ。

  と言うのが関係者全員の現在の正直な気持ちであろう。私も心の底から「ほっ」とした。
  これで今夜の徹夜作業は回避された。関係スタッフには今夜こそゆっくりと休んでもらいたい。

  初日まであと3日。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

10月5日(金)

  フライング、道具調べ、照明合わせ。それぞれ順調に予定を消化している。

  今回の『イーストウィックの魔女たち』では、開演前にもお楽しみを用意している。我らがマエストロ・塩田明弘さんとその仲間が、ミュージカルの楽しさや楽器の面白さなどを皆さんに楽しくお伝えするミニ・パフォーマンスである。
  このちょっとしたライブ・パフォーマンスは劇場のロビーにて、毎公演開演の25~20分前位にスタートする予定である。
  お時間に余裕のある方は、少しお早めに劇場へお越しください。

  初日まであと4日。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

10月4日(木)

  稽古場最終日。

  ダブルキャストのジェニファーを交代して2度目のオケ付き通し稽古。いくつかの課題は残したが、ひと月半に及んだ『イーストウィックの魔女たち』の稽古場での全行程を無事に終えた。
  後は劇場で、舞台美術、照明、音響、衣裳、ヘアメイク・・・の力を借りて、このゴージャスでファンタスティックでキュートでミステリアスでブラックで愛に満ちたミュージカルに魂を入れるのみである。

  稽古後、キャストの何人かで開演アナウンスの録音。誰の声が聞けるのかは開幕までのお楽しみ。
  そしてその後、10月1日から続いていた劇場での作業に合流する。出演者を交えての舞台稽古は明後日からだが、それまでに仕上げておかなければならないスタッフワークがまだ山のように残っているのである。

  初日まであと5日。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

10月3日(水)

  オケ合わせ、昨日の続き。その後、オケ付き通し稽古。今日は翻訳の丹野郁弓さん、美術の松井るみさん、帝劇の田島支配人など、ギャラリーも多彩であった。

  とても良い通し稽古であった。
  ・・・と思う。振付の前田清実さんもそう言っていた。音楽監督の甲斐正人さんもだ。田島支配人も。坂本プロデューサーも。
  所詮は全員身内であるが、それでも自分の感じ方が自分以外の人のそれと大差なかったことに少し安堵した。今日の通し稽古は確かに良かったのだ。
  残すところ稽古場も明日のみとなった。明日は2度目の、そして最後のオケ付き通し稽古である。ジェニファー役がダブル・キャストだからではあるが、絶好なタイミングでの劇場入りになると思う。

  劇場の方は実に落ち着いている。稽古を終えた時点では、大道具さんは既に上がっており、照明チームのフォーカシングが淡々と進行していた。深夜になれば照明チームと交代してフライング・チームが作業を始めるだろう。

  初日まであと6日。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

10月2日(火)

  午前中は東宝ミュージカルアカデミーへ。今日も試演会の稽古。
  この試演会では東宝がレパートリーにしているミュージカル7作品から18の場面を抜粋しているのだが、その中には『イーストウィックの魔女たち』からの4シーンも含まれている。
  試演会の方は青木美保先生が振り付け・ステージングを担当してくださっていて、当然のことながら本公演とは振りが異なる。今年は本公演の『イーストウィックの魔女たち』が同時進行中なので、両方に関わっている私は、なんだかパラレルワールドに踏み込んだような、ちょっと不思議な感覚である。

  午後は本公演の『イーストウィックの魔女たち』の稽古場へ。
  オケ合わせは順調にメニューを消化し、今日で全体の2/3ほどを終えた。明日はオケ合わせの続き、そしてオケ付き通し稽古である。

  舞台の仕込みの方もまずまず順調そうである。巨大な「おっぱい」や巨大な「トルソー(人台)」、巨大な「唇」も姿を現した。マダガスカルにあった例の金具も、今日の昼過ぎ、香港経由で無事に帝劇に到着した。これで一安心。

  初日まであと7日。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

10月1日(月)

  2回目の、そしてピアノの伴奏では最後の通し稽古。

  昨日、今日と別の稽古場でリハーサルを続けてきたオーケストラが、明日からこの稽古場にやってくる。なのでピアノだけでの稽古は今日でお終い。稽古ピアノの宇賀神さん、宇賀村さん、お疲れ様でした。
  舞台の方も、9月公演『ドリームボーイズ』が終わって『イーストウィックの魔女たち』の仕込みが始まった。今後劇場の方は24時間体制で作業が続けられることになる。

  明日はオケ合わせ(オーケストラとの合わせ稽古)。

  初日まであと8日。

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