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2007年9月の記事

『イーストウィックの魔女たち』通信

9月29日(土)

  初めての通し稽古。

  結論から言うと、私は『イーストウィックの魔女たち』のことが益々好きになってしまった。
  東京初演の後、博多座での再演で『イーストウィックの魔女たち』はとても大きな進化を遂げたと思う。このミュージカルが持っている今日性、娯楽性、そして多義性がくっきりと見える様になったからである。
  そして今日の通し稽古である。細かいミスが頻発したが、それはいつものことであり、通し稽古を重ねて行けばそのようなミスはすぐに解消されるので、それは心配していない。そのことよりも、『イーストウィックの魔女たち』が更に大きく進化した様に感じられたことが私にはとても嬉しかった。

  そう感じられた理由はいくつもあるだろう。第一に、初演、再演とこの作品を経験して来たキャスト&スタッフの作品理解度が更に深まったこと。第二に、東京初演での消化不良部分を徹底的に洗い直したこと。そして第三に、出演者の半数近くが入れ替わり、新鮮な空気が稽古場に持ち込まれたこと・・・。
  何よりもカンパニー全員が同じ方向を向いてひとつになっていること、全員が『イーストウィックの魔女たち』を愛していることが進化の最大の理由かもしれない。

  明日は稽古はOFF。オーケストラのリハーサルがいよいよ始まる。

  初日まであと10日。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月28日(金)

  昨日1幕の全シーンを当たったので、今日は2幕の全シーンを当たる。

  今までの稽古で積み上げてきたものが良い形で定着しつつある。明日の通し稽古が楽しみだ。
  2幕の稽古を終えた後はカーテン・コールの手順を付ける。東宝の場合、カーテン・コールを作るのは演出助手の役目である。なので、ここは演助の寺﨑君に全面的にお任せ、丸投げである。

  ところで、1幕のラストにある涼風さん、森さん、マルシアさんのフライングは『イーストウィックの魔女たち』の中でも大きな見せ場のひとつであろう。このフライング、システム一式をロンドンのシアター・テクノロジーズ社が請け負っている。帝劇の初演も博多座の再演も、機材は全てロンドンから運ばれ、その仕込みと調整、そして操作はロンドンから専門のスタッフが来日してその任に当たっている。
  で、今日のニュース。演出部の斉藤歩(あゆむ)君によると、フライング用ワイヤーの先端に付く筈の金具がまだ日本に到着していない、とのこと。慌てて荷物を追跡調査したところ、どういう訳か金具は現在マダガスカルにあるらしい。

  よりによって、何でマダガスカル

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『イーストウィックの魔女たち』ニュース

お台場イベント映像 Vol.2  がUP!

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月27日(木)

  午前中は日大芸術学部での授業。ようやく後期の授業が始まった。夏休み、ちょっと長すぎないか?

  そして『イーストウィックの魔女たち』の稽古場へ。
  まずは涼風さん、森さん、マルシアさんでヴォーカルのおさらい。本編中で3人は何度も素敵なハーモニーを聞かせてくれるのだが、これが「素敵」に聞こえるためには、実は大変デリケートな歌い方が要求されるのである。なので今日も、歌うニュアンスなどを精密にそろえる稽古をひとしきり。
  その後、1幕の全シーンを当たる。明後日より始まる通し稽古に向けて、最後の調整である。

  稽古後、舞台監督の廣田さんを中心に、演出部の皆さんは舞台進行の打ち合わせ。
  『イーストウィックの魔女たち』には様々な仕掛け、細かい約束事が沢山ある。それらの一切を取り仕切っているのが演出部の皆さんなのである。

  ご苦労さまです。

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『イーストウィックの魔女たち』ニュース

フィデルが行く!!! Vol.3!!!

そしてお台場イベント映像Vol.1

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月26日(水)

  午前中は『レベッカ』の舞台美術打ち合わせ。

  美術の伊藤保恵さんから素晴らしいデザインが上がって来た。が、劇場での仕事には様々な制約が付きものである。この素晴らしいデザインも、果たしてこのままの形で実現に漕ぎ着けることができるだろうか。まだ予断を許さない。
  美術の打ち合わせに続いて、『レベッカ』チーム一行で建築中のシアタークリエを見学。まだヘルメットを被らないと内部に入れてもらえない状態だが、客席や舞台の工事はほぼ終わっている様子である。シアタークリエの客席は、かつての芸術座を思わせるコンパクトで温かい空間で、PARCO劇場より一回り大きく、ル・テアトル銀座より一回り小さい、という印象である。
  このアットホームな空間に相応しいミュージカルの在り方とは?  チーム『レベッカ』の模索は続く。

  午後は『イーストウィックの魔女たち』の稽古場へ。今日は「振り固め」デー。

  振り固めとは、ダンスナンバーの「振り」を細かくチェックし、ダンスのクォリティを上げるための稽古のことである。振り付けの前田清実さんとアシスタントの田井中智子さんの指揮の下、今日はドラマ部分はすっ飛ばして、ダンスナンバーだけを繰り返し、そしてひたすら稽古した。
  今日一日で、どのミュージカル・ナンバーも目に見えて良くなった。明日以降の稽古が大いに楽しみになって来た。

  夜はお通夜へ。長年、小道具の仕事で舞台を裏から支えてくださっていた方が亡くなられたのである。合掌。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月25日(火)

  午前中、東宝ミュージカルアカデミー、午後イーストウィックの魔女たち、夜『ウェディング・シンガー』

  以前も書いたが、東宝ミュージカルアカデミーでは秋に「ミュージカルの試演会」を予定している。で、今日もその稽古。と言っても、『イーストウィックの魔女たち』が開くまでは週1回、私のレギュラー講義枠内でしか稽古ができない。2時間で終わり、ではちょっともどかしいのだが。

  『イーストウィックの魔女たち』は、2幕を一通り、全場面当たる。それぞれの場面は既に稽古を重ねているので、今日は幾つかの場面を繋げて、流れが分かるようにして稽古。ここまで来ると劇場入りももう目前、と言うことである。

  『ウェディング・シンガー』は訳詞のチェック会議。ご承知の通り、『ウェディング・シンガー』の台本と訳詞は自転車キンクリートの飯島早苗さんである。
  飯島さんは私の尊敬する劇作家のひとりである。今までに飯島さんには向田邦子さんの小説を芝居にしてもらったり、ノエル・カワードの戯曲を日本語台本にしてもらったりしているのだが、今回はブロードウェイ・ミュージカルの上演台本と訳詞である。
  こうして見ると、尊敬する劇作家に書き下ろしを1本も書いてもらっていないことが分かる。

  それはともかく、今日は飯島さんが書き上げた日本語の詞を、歌唱指導の北川潤さん、指揮の塩田明弘さん、稽古ピアノの國井雅美さん、そして出演者のやまぐちあきこさんにも手伝ってもらって、1曲ずつ歌いながら、「日本語として聞こえるか」「音楽として成立しているか」「シチュエーションやキャラクターに合っているか」「歌い易いか・・・」などなどを、飯島さん同席で綿密にチェックした。
  そして不都合な点が見つかれば、その場で飯島さんが書き直す、と言う作業を深夜まで繰り返したのであった。

  なんとも贅沢な時間であった。

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演出助手/プロデューサー募集中!

  私の所属している東宝演劇部では専属の演出助手とプロデューサーを募集している(詳細はこちらから)。

  私も二十数年前に演出助手として東宝演劇部に採用された。そして今日に至っている。ショー・ビジネスの世界を舞台裏から支えたいと言う方、5年後、10年後の日本のショー・ビジネスに貢献したいと言う方、ぜひご応募ください。
  私個人の考えだが、特に才気煥発な男子の演出助手が欲しい。出演者のオーディションなどでもそうなのだが、この職種でも圧倒的に女子の応募者が多いのである。仕事の内容から男女比は半々でありたいのだが。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月23日(日)

  お台場・ヴィーナスフォート2階教会広場にてトークショー&ミニライヴ。

  スタートは12時30分だったのだが、ヴィーナスフォートの営業開始前にリハーサルを終えなければならなかったので、9時30分に現地入り。でもスタッフさんはもっと早くに入ってセッティングしているんだから文句は言えない。
  トークショーやライヴの様子は近々公式ページにUPされると思われるのでそちらをご参照いただきたいが、トークの進行役は指揮の塩田さんと私なのであった(だから「胃が痛くなって来た」だったのだ!)。因みに塩田さんは今朝博多座より帰京したばかりで、羽田から直接ヴィーナスフォート入りしたのであった。

  イベント終了後は稽古場に取って返し、アンサンブルさんたちの衣裳合わせ。更にその後、9月7日付の日記に書いた、あのブロードウェイ・ミュージカルのオーディション。
  このミュージカル、出演者に要求される内容がとにかく難しい。なので、前回のオーディションだけでは決まらず、今日こうして2回目のオーディション。

  今日はくたびれた~。

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『イーストウィックの魔女たち』ニュース

フィデルが行く!! Vol.2 !!

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月22日(土)

  手をつけていなかったラストシーンを稽古。

  アメリカの東部沿岸にあると言う設定の架空の地方都市、イーストウィック。この規律正しくモラルの高い街に突然現れた謎の人物(?)が陣内孝則さん演じるミスター・ダリル・ヴァン・ホーンである。ダリルの登場以後、イーストウィックの街には様々な変化が訪れる。良い変化もあれば、そうでない変化も。
  そしてラストシーン、イーストウィックには再び大きな変化が訪れる。それは痛みや苦みを伴う変化なのだが、それでもきっと必要な変化なのである。
  このラストシーンの後、この街やここで暮らす人たちはどこへ向かうのか。その答えは・・・、イーストウィックの魔女たち』をご覧くださったひとりひとりが想像を巡らせてくださったら嬉しいのだが。

  ともあれ、これで全場面の段取りは付いた。あとは繋がりとメリハリと正確さ、それを初日まで粘り強く追及して行くのみである。

  明日はお台場のヴィーナスフォートにてトークショーとミニライヴ。

  ・・・胃が痛くなって来た。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月21日(金)

  昨日整理した桟橋~「この街がいいReprise」をさらい、続く「少女の頃Reprise」~「わが栄光」を稽古。1幕に戻って「イーストウィック・ナイト」~「この街がいい」をさらい、更にアレックスの居間、テニス・コートをさらう。

  テニス・コートの場面では、涼風さん、森さん、マルシアさんの3人はとにかくセリフを切れ間なく喋らなければならない。ここで難易度を上げているのは、直接会話を交わしていない第三者の独り言が論争に熱中する2人の台詞の間に挿入されている部分であるが、これはもう反復練習して体に叩き込むしか上達する方法はない。
  と言う訳で、誰かがセリフに詰まったり間違えたりしたら、また最初からやり直し、と言う罰ゲームのような稽古が繰り広げられたのであった。

  稽古後は『ウェディング・シンガー』の美術打ち合わせ。基本プランが固まって来た。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月20日(木)

  まずはガブリエル家のキッチン場面をまとめてさらう。
  キッチンは都合4回登場する。そしてその都度、大浦みずきさん扮するフェリシアと安原義人さん扮するクライドのコントの様なやり取りが展開されるのである。中でも3回目と4回目のキッチンではフェリシアに不思議な出来事が起こるので・・・。
  アレをやりながら歌い、そして踊る大浦さんには本当に頭が下がります。

  続いてネモのドライブ・インを稽古。
  既に振り付けを終えている「Dance wiyh the Devil」に至る芝居部分を当たり、そして「Dance・・・」の陣内さんとカンパニーをドッキング。
  更に、昨日当たった2幕のダリル邸の場面を、その前後の場面と合わせてさらう。そして、桟橋の場面~「この街がいいReprise」を稽古。これで全体の9割は手順が付いたことになる。

  ようやく2幕の繋がりが見えて来た。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月19日(水)

  1幕のラストシーン、涼風さん、森さん、マルシアさんの素敵なハーモニーを聞くことのできる「少女の頃」から、3人がダリルの屋敷を訪れて夢の様な体験をする1幕のクライマックスを稽古。
  ただしこの場面、劇場では夢のように見えていても稽古場では何事も起こるはずもなく、なので稽古していてもちょっと照れ臭い。

  続いて2幕のダリル邸での2シーンを稽古。1つ目では3人のゴージャスなランジェリー姿を拝むことができ、2つ目では陣内さんの微妙なランジェリー姿を拝見できる。
  『イーストウィックの魔女たち』では黒須はな子さんデザインによる様々な衣裳も見どころのひとつだと思う。

  今日はさらにアレックスの居間、「サムシング」などをおさらい。昨日とは打って変わって少数精鋭での稽古で、まあメリハリの利いた稽古スケジュールではあるな。

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『イーストウィックの魔女たち』ニュース

フィデルが行く!」

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9月18日(火)

  稽古を開始して早ひと月。33名の出演者全員が一堂に会するのは、何と今日が初めてなのだと言う。
  なので、吉田プロデューサーよりキャスト&スタッフの全員が改めて紹介される。ひとりひとりの名前が呼ばれる度に異常に盛り上がるカンパニー。本当に楽しい稽古場である。

  さて、今日は盛り沢山な1日であった。
  フェリシアのキッチンからダリルの登場に至るシーン、オープニング、図書館前の通りなどを当たり、加えて23日のミニライブの稽古、さらに昨日手をつけた「Dance with the Devil」振り付けの続き。

  より楽しく、より感動的な『イーストウィックの魔女たち』にするべく、どの場面にも細かな改定を施している。どうぞお楽しみに。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月17日(月)

  ダリルとアレックス、ジェーン、スーキー、それぞれの場面と、3女性が一堂に会したテニスコートをさらう。

  陣内さんのダリルは、幼児的なけたたましさとジェントルな大人の色気とが目まぐるしく入れ替わり、出色である。3度目となる今回は特にメリハリに気をつけているのだと言う。
  対する3女性も、それぞれの持ち味を生かして熱演している。
  涼風さんはジェーンを今まで以上にリアルな堅物にするべく取り組んでいし、森さんもスーキーの繊細な側面を丁寧に掘り下げようとしている。今回が初役となるマルシアさんは、前任者である一路真輝さんとは違ったセクシーさとタフさを見せてくれる。
  この3人が口を合わせて言うのは「とにかく楽しい稽古場だ」ということだが、確かにどの場面の稽古でも笑い声が絶えない。

  今日は更に、1幕ラストのフライングを含むシークェンスの歌をさらい、その後帝劇の昼1回公演を利用して、『ドリーム・ボーイズ』終演後の舞台にてマルシアさんを吊り上げるテスト。
  更にその後、2幕のハイライト・ダンス・ナンバー「Dance with the Devil」の振り付け開始。

  これはエキサイティング!

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9月15日(土)

  アレックス、ジェーン、スーキーの3人がマティーニ片手に「イーストウィックにはいい男がいない」とくだを巻く場面を稽古。

  3人はそろってバツイチで、仕事も中途半端、街の善男善女から後ろ指を指されている「負け組」の中年女性である。およそ大型ミュージカルの主人公に相応しくない3人だが、そこが『イーストウィックの魔女たち』のユニークで素敵なところである。
  この場面には3人が「いい男」を探し求めて身悶えするナンバー「究極の男」があるが、ここの3人はゴージャスで、まるで「ドリームガールズ」の様である。

  続いて涼風さん、森さん、マルシアさんのテニスウェアが眩しいテニスコートの場面を稽古。短い場面だが、このシーンの強烈さは実際にご覧頂くしかない。

  ぜひ、帝劇へ!

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月14日(金)

  まずはマルシアさんのヴォーカル稽古。ステージングなどが付いたところで、今一度ヴォーカルのみを音楽監督の甲斐正人さんがチェック。

  続いて陣内さんと涼風さんのナンバー「音楽を待っていた」を稽古。ここでは妖艶な涼風さんをご堪能いただきたい。
  そしてロッカーとしての陣内さんを再認識できる2幕終盤の「わが栄光」をステージング。このナンバーは9月23日のお台場でのミニライブでもご覧いただける予定。

  更に2幕後半の「この街がいい reprise」をステージング。ここまで終えて、まだ時間に余裕があったので更に幾つかのナンバーをおさらい。
  ここ数日はこの様に予定以外のナンバーのおさらいが入り、それは「隠れメニュー」と呼ばれて出演者一同に恐れられて歓迎されているのである。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月13日(木)

  博多での『レ・ミゼラブル』を終えて森公美子さんが帰って来た。

  陣内さんとマルシアさんの場面・ナンバーをさらった後は森さんの場面、図書館前の通りとスーキーの部屋を稽古。
  スーキーの部屋には森さんと陣内さんの「I Want to Talk」と言うショー・ストップ・ナンバーがあり、森さんの圧倒的な歌唱力が堪能できる。

  さらにその後「サムシング」「崩れゆくモラル」「崩れゆく町」「わが栄光」をさらう。それでも稽古は比較的早く終了した。

  完成度が上がって来たからね。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月12日(水)

  午前中は『レベッカ』の舞台美術打ち合わせ。

  本来『レベッカ』は大劇場での上演を想定して書かれた作品である。それを中劇場であるシアタークリエにどう移植するか。クリエイティブ・チーム一同、建設的なディスカッションを重ねている。

  午後は『イーストウィックの魔女たち』の稽古場へ。

  まずは今まで別々に稽古を重ねていた陣内さんとマルシアさんをドッキングして、ダリルとアレックスの海辺での出会いから「心を覗けば」までを立ち稽古。快調な滑り出しであろう。
  続いてマルシアさんの「生まれ変わる夜」をおさらい。広々とした稽古場に移り、歌い踊るマルシアさんも気持ち良さそう。
  更に、2幕中盤の「崩れゆく街」をステージング、1幕後半にある「イーストウィック・タウンの日常風景」場面も当たる。

  ちょっと長い1日でした。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月11日(火)

  午前中は東宝ミュージカルアカデミーで試演会の稽古。午後は『イーストウィックの魔女たち』の稽古場へ。今日は陣内さんのおさらいデー。

  歌をひと通り当たった後、「心を覗けば」のステージングを思い出し。稽古の合間に陣内さんの爆笑トークがいちいち挟まるので、それはそれは楽しい1日であった。なんだかストレス解消になってしまった。
  思い出しに付き合ってくれた水野さん、伽藍さん、ありがとうございました。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月10日(月)

  稽古前に『ウェディング・シンガー』の衣裳打ち合わせ。午後は『イーストウィックの魔女たち』の稽古場へ。

  まずは「わが栄光」を振り付け。
  2幕のラスト近くにあるこのナンバーは、『ミス・サイゴン』に於ける「アメリカン・ドリーム」なのだ、とサー・キャメロン・マッキントッシュに説明されたことがある。「アメリカン・ドリーム」がエンジニアの見た幻想であった様に、「わが栄光」もダリルが見た束の間の夢であったのだ、と言う解釈である。
  もちろん、私たちもその解釈に則ってこのナンバーを組み立てている。このナンバーにも今回は少し手を入れた。

  「わが栄光」を仕上げた後、「イーストウィック・タウン」「イーストウィック・ナイト」「この街がいい」「サムシング」「崩れゆくモラル」など、今までに振り付けの終わったナンバーを一通りさらう。

  精度が上がって来た。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月9日(日)

  まずは大浦みずきさん扮するフェリシア・ガブリエルと、安原義人さん扮するその夫クライドの場面を当たる。この愛すべき敵役コンビが観客の同情を一切受けないようにすることが今回の課題。
  劇中で起こる「不思議なこと」のために、今回もマジックの北見伸さんが来てくださる。今日は山上兄弟のお兄ちゃんも一緒でした。

  続いて「崩れゆくモラル」の振り付けをを完成させる。出演者一同から「心臓破りの」と恐れられている愛されているナンバーである。
  さらにフェリシア&クライドのナンバー「邪悪なるもの」を少し手直し。今回の再演は、今までやって来たことの単なる再現にはしたくないので、様々な場面で手を入れている。このナンバーもそのひとつ。

  そしてマイケル&ジェニファーの「サムシング」をおさらい。これはもう日課の様に、毎日でもしつこくやるのである。

  初日まであと1ヶ月。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月8日(土)

  今日より広い稽古場に移動。

  まずはマイケル&ジェニファー「フィーリング」をおさらい。広々としたスペースを得て、3人とも伸び伸びとして来た。その後、マイケルがジェニファーを連れて帰宅する短い場面を当たる。
  続いて大きなナンバーを実寸で当たり直す。まずは「イーストウィック・ナイト」~「この街がいい」。今まで別々に稽古していたマルシアさん、大浦みずきさんも合流。
  そしてオープニング「イーストウィック・タウン」を当たる。先日1時間かけて作ったイントロ部分を作り直す。

  広い稽古場はやはり居心地が良い。嬉しいな。

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オーディション

9月7日(金)

  来年の暮れに上演されるブロードウェイ・ミュージカルのオーディション。

  まだ情報公開前なのでタイトルは書けないのだが、とても楽しくて感動的なミュージカルである。ただし出演者に要求される内容は非常に高い。
  振付はマジサマこと真島茂樹さんで、私は演出部時代に何度もご一緒しているのだが、演出家としては初めての仕事となる。どうぞよろしくお願いします。
  そして歌唱指導は北川潤さん。北川さんには『ウェディング・シンガー』に引き続きお世話になります。

  今日のオーディションに参加くださった皆さん、どうもありがとうございました。とても素敵なひと時でした。

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『フラガール』が舞台に!

9月6日(木)

  昨年の映画賞を文字通り総なめにした『フラガール』が舞台化されることが発表された(詳細はこちら)。

  舞台版『フラガール』は、TBSが来春のオープンを目指して建設中の新劇場「赤坂ACTシアター」で2008年の7月18日から8月6日までの予定で上演される。今日は劇中で活躍するフラガールたちの書類審査なのであった。
  『フラガール』は、常磐ハワイアンセンター(現スパリゾートハワイアンズ)誕生秘話を映画化した作品である。実話を基にした映画ではあるが、脚色の施されている部分もある。
  例えば、いわきの人々にフラダンスを教える主人公平山まどかは「元SKDのダンスの名手であった人物」と設定されているが、これはフィクションである。と言うより「平山まどか」自体が架空の人物なのである。
  が、平山まどかの様にフラダンスを指導した人物は実在している訳で、それがカレイナニ早川さんである。

  早川さんは映画『フラガール』でもフラダンスの指導と振付を担当された。そして、今回の舞台版でも引き続きその任に当たってくださるのである。で、近々行われるフラガールたちのオーディションに先立って、今日は早川さんと一緒に応募書類の審査を行ったのであった。

  あの感動作がどんな舞台に生まれ変わるのか。私自身も大いに楽しみにしている。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月5日(水)

  マイケル&ジェニファーの抜き稽古。そして「崩れゆくモラル」の振り付け。

  マイケル&ジェニファーの稽古では、ジェニファー役は黒木マリナさんと皆本麻帆さんが交互に務めている。ダブルキャストだから当然そうなるのだが、マイケルの中川賢さんはシングルキャストなので、2人のジェニファーの相手を1人で務めることになる。
  演技して歌いながら踊って、そして相手を替えてまた演技して歌いながら踊って・・・。ご苦労さまでした。

  「崩れゆくモラル」は1幕後半のハイライトになるビッグ・ナンバーである。今日は女性のパートだけを振り付けたのだが、このナンバーも「複雑」で「手が込んで」いて「洒落て」いて「ユーモアがある」。稽古を見ているだけでもわくわくしてくるのだが、演じている方は実にハード、お疲れ様でした。

  前回の『イーストウィックの魔女たち』博多座公演は2005年の7月だったのだが、その時の<『イーストウィックの魔女たち』通信>はここに。興味のある方はどうぞ。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月4日(火)

  午前中は東宝ミュージカルアカデミーへ。後期の試演会に向けての稽古。

  午後は『イーストウィックの魔女たち』の稽古場へ。今日はマルシアさんの振り付けとマイケル&ジェニファーの振り付け。

  マルシアさんは既に振り付けの終わっている「生まれ変わる夜」と「心を覗けば」をさらい、さらに「この街がいい」を当たる。
  マイケル&ジェニファーは『イーストウィックの魔女たち』の中で最もロマンティックなナンバー「フィーリング」を振り付けた。

  今回マイケルを演じるのは中川賢(さとし)さんである。前任者とはひと味(かなり?)違ったさわやかなマイケルになりそうだ。
  そしてジェニファーは黒木マリナさんと皆本麻帆さんのダブルキャスト。前回までジェニファーを演じていた笹本玲奈さんも『イーストウィックの魔女たち』初演時には10代であったが、この2人もまだティーンズである。

  1ヶ月後の成長が大いに楽しみな3人なのである。

  ここでお知らせ。トークショー&ミニライブやります。詳細はこちらから。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月3日(月)

  マルシアさんの振り付けデー。

  まず「生まれ変わる夜」をさらった後、ダリルとのデュエット「心を覗けば」を振り付け。前田清実さんはマルシアさんに「惚れ込んだ」そうである。
  稽古後は大道具の発注。それにしても、こんなユニークなセット、帝劇では空前絶後ではないだろうか?

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『イーストウィックの魔女たち』通信

9月2日(日)

  ヴォーカル稽古、そして振り付け。

  振り付けは着々と進行している。「イーストウィック・タウン」「この街がいい」をさらい、更に「イーストウィック・ナイト」「テレホン・シークェンス」に手を付ける。
  「複雑で手が込んでいる」前田清実さんによる『イーストウィックの魔女たち』のダンス・ナンバーは、洒落てもいて、ユーモアもある。特に「イーストウィック・タウン」「この街がいい」「崩れゆくモラル」「Dance with the Devil」などのナンバーは、ダンスがこの街で起こっていることを雄弁に語っている。
  これはミュージカルならではの醍醐味であろう。

  残念なお知らせが。ももさわゆうこさんが体調不良のため出演できなくなりました。代わりに藤山すみれさんが出演します。

  ももちゃん、また仕事しようね。

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『イーストウィックの魔女たち』通信

8月31日(金)

  オープニングのナンバー「イーストウィック・タウン」と、「この街がいい」の振り付けに手を付ける。稽古場も俄然ヒート・アップして来た。

  前田清実さんによる『イーストウィックの魔女たち』のナンバーはどれも複雑で手が込んでいる。特に「イーストウィック・タウン」はユニゾンではない部分が多いので振り付けにも時間がかかる。今日もイントロ部分だけで1時間費やした。

  先日は国際ビルの地下がリニューアルしたことを書いたが、帝劇の裏(お堀端ではない方)の「丸の内仲通り」も印象を一新した。
  歩道が拡張され新たな街路樹が植えられ、歩道も車道も洒落た石畳となり、もう以前の「オフィス街」の様相ではない。仲通りの入り口にはペニンシュラ東京がいよいよ明日オープンするが、今日もその周辺で石畳化工事が追い込みであった(明日までに間に合うのか?)。

  観劇前後の散策も素敵そうである。

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