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2007年7月の記事

『ザ・ヒットパレード』通信

7月10日(火)

  初日。その前に通し稽古。そして終演後にパーティ。

  綱渡りの様にして初日の幕を開けた。珍しいことではないが、たまにはもっと朗らかな気持ちで初日を迎えたい。
  定刻を5分ほどおして開幕し、途中20分の休憩を挟んで3時間5分、台詞を噛んだり舞台転換などにヒヤヒヤしたが、まあどうにか無事に幕は降りた。

  それにしても今日の客席は錚々たる顔触れであった。20年以上に及ぶ私の劇場暮らしの中でもこんなに華々しい初日は始めてである。いちいちお名前は挙げないが、『ザ・ヒットパレード』で描かれた世界とは、つまりこう言う世界だったわけである。
  客席の最後尾に座っていて、今更ながらにこの作品を演出することの責任の重大さをひしひしと感じていた。と言っても、今からではどうすることもできなかったのだが。

  終演後のパーティがまた盛大であった。その席で、初めて渡辺美佐さんにお目にかかることができた。美佐さんの「誰よりも渡辺晋本人がいちばん喜んでいると思います」と言うお言葉を聞いて、ようやく肩の荷を降ろすことができた様な気がした。

  これで『ザ・ヒットパレード』通信はおしまいである。お付き合いくださってありがとうございました。
  『ザ・ヒットパレード』は7月31日まで、ル・テアトル銀座にて上演中。チケットの残りも少なくなってきた様子、お求めはどうぞお早めに。

  次は『イーストウィックの魔女たち』通信。それまでは不定期で更新します。

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『ザ・ヒットパレード』通信

7月9日(月)

  舞台稽古2日目。今日もあれやこれやが怒涛の勢いで進んだ。

 『ザ・ヒットパレード』開幕まであと1日。

  明日の今頃には全てが終わり、美味しいお酒が飲めているか、はたまた胃に穴が開いているか・・・。

  だからShow Businessは辞められない。

  ではル・テアトル銀座で!

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『ザ・ヒットパレード』通信

7月8日(日)

  照明の作業、サウンドチェック、そして舞台稽古。その後再び照明の作業。

  『ザ・ヒットパレード』開幕まであと2日。ここんとこ、愛想のないブログですみません。

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『ザ・ヒットパレード』通信

7月7日(土)

  今日も終日舞台美術、照明、音響の作業。ミュージカルは大変だ!

  『ザ・ヒットパレード』開幕まであと3日。

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『ザ・ヒットパレード』通信

7月6日(金)

  終日舞台美術、照明、音響の作業。深夜帰宅。

  『ザ・ヒットパレード』開幕まであと4日。

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『ザ・ヒットパレード』通信

7月5日(木)

  バンド付き通し稽古。稽古場最終日。

  終わってみればあっという間のひと月であった。ここまで来ると、早く観客の反応を知りたい、と言う気持ちも湧いてくる。が、同時に、もっと稽古時間が欲しい、と言う相反する気持ちも強く残る。どちらの気持ちにも嘘はないのだが。
  既にスタッフの半分は劇場入りして仕込み作業が開始されている。劇場は私の一番好きな場所である。劇場で働きたい一心で今日までこの仕事を続けて来た様なものである。

  『ザ・ヒットパレード』には既成の楽曲もたくさん登場するが、その中の my favorite は「若いってすばらしい」である。聴いているだけで私の涙腺は緩んで来る。
  あなたのfavoriteは何だろうか?

  『ザ・ヒットパレード』開幕まであと5日。

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『ザ・ヒットパレード』通信

7月4日(水)

  バンド付きで通し稽古。

  琴線に触れる、と言う言葉があるが、稽古中このミュージカルは私の琴線に触れっ放しである。台本が良く書けているからか、音楽のなせる業か、俳優の演技が素晴らしいのか。それとも単に歳のせいなのか。
  渡辺プロダクションの創業と業務の拡大は日本の高度成長期と軌を一にしている。ザ・ヒットパレード』の登場人物は皆ひたむきで向上心に溢れているのだが、それらは、かつてはこの国でもどこにでも見られたものだったはずである。
  そんな失われてしまった日本人の美点が私の郷愁を掻き立てるのだろうか。相変わらず私は涙もろくて稽古中もちょくちょく下を向いてしまう。

  明日からスタッフは2班に別れる。劇場では仕込がスタート、稽古場は最終日である。

  『ザ・ヒットパレード』開幕まであと6日。

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『ザ・ヒットパレード』通信

7月3日(火)

  今日はバンドはお休み。バンド無しで3回目の通し稽古。

  バンドのサウンドが確認できたところで、いま1度ドラマの原点に立ち戻るべく、場面ごとの課題を全体で丁寧に確認してから通し稽古を行なった。当たり前の話ではあるが、通す度に完成度が高まって行く。
  さあ、稽古場は残すところあと2日。あと2回、バンド付きで通すぞ!

  『ザ・ヒットパレード』開幕まであと7日。

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『ザ・ヒットパレード』通信

7月2日(月)

  バンドと俳優たちの合わせ。

  宮川彬良さん率いる『ザ・ヒットパレード』のバンドは10人編成のビッグバンドである。彬良さん自らが弾くピアノ、ベース、ギター、リード1、リード2、トランペット1、トランペット2、トロンボーン、ドラム、そしてパーカッションである。
  さすがにこの編成のサウンドはゴージャスである。そして彬良さん作曲・編曲になるオリジナルの楽曲が、ジャズあり、カリプソあり、ショー・チューンあり・・・、と実にヴァラエティに富んでいて何とも楽しい。

  これも何度となく書いていることだが、音楽が持っている力は本当に大きいと思う。
  劇中で「こんにちは赤ちゃん」の一節が流れるシーンがあるのだが、この歌は1963年の大ヒットソングである。私が物心ついた時、我が家でも「こんにちは赤ちゃん」のレコードが回っていたことをよく憶えているが、当時は子供の生まれた家庭ではどこでもそうであったに違いない。
  私は「こんにちは赤ちゃん」の場面になると決まって目頭が熱くなる。私も父親となった今、レコードをかけた時の両親の気持ちが理解できるような気がするからである。

  『ザ・ヒットパレード』開幕まであと8日。

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『ザ・ヒットパレード』通信

7月1日(日)

  2回目の通し稽古。

  進化した部分と停滞してる部分の混在する通し稽古であった。が、芝居作りとはそもそもそういうものである。停滞する箇所がはっきりしているのだから、そこを1つずつ潰して行けばよい。

  通し稽古の後はステージングの修正と振り固め。
  明日から稽古場にバンドが入って来る。広い稽古場に移ったとは言え、ル・テアトル銀座とは比べるべくもない。実寸で稽古できるのは今日までなので、「実寸じゃなきゃ」的なことは今日中にケリをつけておくのである。
  更にその後、衣裳パレード。
  「衣裳パレードって何ですか?」と複数の出演者から質問を受けた。どうやら質問者たちのイメージでは、何かエレクトリカル・パレード的なことを衣裳を着けてやってみる、みたいなことになっているらしい。
  衣裳パレードとは、今までに(衣裳合わせなどで)決まった衣裳を俳優自身に着用してもらい、場面毎に衣裳のバランスをチェックする作業のことである。間違っても衣裳を着てドトールまで皆で行進することではない。

  さて、いよいよ明日はバンドが稽古場にやって来る。このページでも何度となく書いていることだが、ミュージカルを作っていてもっともわくわくするのはバンドの音を聞いた瞬間である。
  その瞬間まであと半日。クリスマスの贈り物を待ちきれない子供のように、今夜は目が冴えて眠れないかもしれない。

  『ザ・ヒットパレード』開幕まであと9日。

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またまたお知らせ

  本日7月1日(日)19時よりニッポン放送で

「ショーアップナイタースペシャル  ザ・ヒットパレード  ~昭和の名曲まるごとお聴かせします!!~」

  がオンエア。RAG FAIRの土屋礼央さんがパーソナリティです。お楽しみに!

  ・・・って、どんな番組?

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