『ザ・ヒットパレード』通信
7月10日(火)
初日。その前に通し稽古。そして終演後にパーティ。
綱渡りの様にして初日の幕を開けた。珍しいことではないが、たまにはもっと朗らかな気持ちで初日を迎えたい。
定刻を5分ほどおして開幕し、途中20分の休憩を挟んで3時間5分、台詞を噛んだり舞台転換などにヒヤヒヤしたが、まあどうにか無事に幕は降りた。
それにしても今日の客席は錚々たる顔触れであった。20年以上に及ぶ私の劇場暮らしの中でもこんなに華々しい初日は始めてである。いちいちお名前は挙げないが、『ザ・ヒットパレード』で描かれた世界とは、つまりこう言う世界だったわけである。
客席の最後尾に座っていて、今更ながらにこの作品を演出することの責任の重大さをひしひしと感じていた。と言っても、今からではどうすることもできなかったのだが。
終演後のパーティがまた盛大であった。その席で、初めて渡辺美佐さんにお目にかかることができた。美佐さんの「誰よりも渡辺晋本人がいちばん喜んでいると思います」と言うお言葉を聞いて、ようやく肩の荷を降ろすことができた様な気がした。
これで『ザ・ヒットパレード』通信はおしまいである。お付き合いくださってありがとうございました。
『ザ・ヒットパレード』は7月31日まで、ル・テアトル銀座にて上演中。チケットの残りも少なくなってきた様子、お求めはどうぞお早めに。
次は『イーストウィックの魔女たち』通信。それまでは不定期で更新します。
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