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2007年6月の記事

『ザ・ヒットパレード』通信

6月30日(土)

  衣裳合わせデー。

  『ザ・ヒットパレード』では太平洋戦争終結後間もない頃から昭和が終わる頃までが描かれている。出演者は僅か14名だが、時代の変遷があるので衣裳の点数は膨大な数になる。
  今までにも衣裳合わせや仮縫いは随時行なって来たのだが、今日は稽古は一切無しで終日衣裳合わせであった。それでもまだ全てが終わった訳ではない。衣裳チームの皆さん、お疲れ様でした。残りもよろしくお願いします。

  気が付けば6月も今日で終わり。10日後には初日である。早いなあ。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月29日(金)

  衣裳合わせや、抜き稽古や、進行打ち合わせや。

  ところで、RAG FAIRをご存知だろうか。ご存じない方は公式サイトをご覧頂きたいのだが、『ザ・ヒットパレード』でも彼等の実力は遺憾なく発揮されている。
  彼等は劇中で「ハナ肇とクレージーキャッツ」を演じる、と報じられているが、彼等がクレージーキャッツに扮するのは実はワンシーンだけである。ではそれ以外の場面では何の役なのかと言うと・・・

  ル・テアトル銀座で確認してください。

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お知らせ

  本日6月29日(金)22時29分よりNHK教育テレビ「芸術劇場」で、創作舞踊劇場公演『予言』が放送されます。

  観てね。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月28日(木)

  午前中は日大芸術学部・所沢。午後は『ザ・ヒットパレード』

  升毅さんと北村岳子さんはそれぞれ、シンさんの親友・山崎とミサさんの親友・洋子を演じている。
  山崎と洋子は鈴木聡さんが創作した架空の人物である。が、この2人の登場人物がシンさん・ミサさんと関わることで、時代の移り変わりやショー・ビジネス界の潮流、そしてシンさん・ミサさんの心情があぶり出されて来る仕組みになっているのである。

  洋子役の北村岳子さんは、ミュージカル・ファンにはもはや説明の要らないベテランである。つい先日まで『マリー・アントワネット』に出演していた。『Shoes On!』シリーズでの芸達者ぶりも忘れ難いし、『ジキル&ハイド』にも(初演だけだが)出てもらった。
  一方、山崎役の升さんは『ザ・ヒットパレード』が初ミュージカルだそうである。が、その言葉を俄かには信じ難い様な弾けっぷりを稽古場では披露している。

  出演者は僅か14名だが、1人ひとりの持ち味が生きている。見所満載の舞台だと思う。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月27日(水)

  2幕の残りを稽古。その後、初の通し稽古。

  いやあ、この3日間は稽古したなあ。連日8時間だもんなあ。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月26日(火)

  ただ今帰宅しました。

  午前中東宝ミュージカルアカデミーで教えて、午後イチで『ザ・ヒットパレード』の稽古場へ。昨日の続きで1幕の後半と2幕の前半を稽古、その後衣裳の仮縫い。それを終えて舞台監督さんと転換打ち合わせ。

  おやすみなさい。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月25日(月)

  舞台監督の幸光順平さん以下、スタッフの皆さんの獅子奮迅の働きによって、一夜にして稽古場の引越しが完了。これからこの奇跡は「一夜稽古場」として末長く語り継がれる・・・かどうかは分からない。

  それはともかく、ほぼ実寸が取れる様になったので、今まで仮の段取りになっていた部分や芝居を細かく作り直す。
  気が付けば初日まであと2週間。順調に仕上がって来ているとは思うが、まだ課題も多い。

  明日もがんばろうっと。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月24日(日)

  昨日の続きとおさらい。これで、ステージング・振付もほぼ一通り手がついた。川崎悦子さんお疲れ様でした。

  そしてこの稽古場とも今日でお別れである。ここは廃校になった小学校が現在は稽古場として再利用されているのだが、私たちが使用していたのはかつての音楽室であった。
  音楽室で先人たちの遺してくれた偉大な楽曲を練習する、と言うのはちょっと素敵な体験であった。ここには穏やかな時間が流れているような気がして、好きな稽古場の1つである。

  明日からはもう少し広い稽古場になる。そして『ザ・ヒットパレード』も最後の追い込みに入る。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月23日(土)

  積み残していた色々なこと、RAG FAIRによるRAG FAIRらしいナンバーの歌稽古であるとか、カンパニー全員によるミュージカル・ナンバーのステージングであるとか・・・、を始末する。

  今までそれなりに稽古時間は取れていたのだが、それでも足りなくなって来た。やはりミュージカルは作業量が膨大なのである。と言っても、稽古場の空気が重いわけでは決してない。稽古場ブログにもあるように、連日爆笑に次ぐ爆笑なのである。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月22日(金)

  2幕をおさらい。

  今日はじっくりと腰を据えて・・・、と思っていたのだが、自分を含めて疲労が溜まって来ている様な気がしたので、それほど粘らずに終えることにした。今日のような、湿度が高くて気圧の低い日の稽古は意外としんどいものなのである。
  稽古後、スタッフは大道具の発注。シンプルで機能的なセットにしたい。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月21日(木)

  RAG FAIRだけのミュージカル・ナンバーとザ・ピーナッツのコンサート場面をステージング。その後ラスト・シーンを作り、更に衣裳合わせ。

  まだ手をつけていないミュージカル・ナンバーもいくつか残っているのだが、幕開きからラストまで、これで一通り当たった事になる。今後は皆が今までやったことをどれだけ憶えているか、にかかっている。
  昨日、NHKの「スタジオパークからこんにちは」に宮川彬良さんが出演した。『ザ・ヒットパレード』でザ・ピーナッツを演じる堀内敬子さんと瀬戸カトリーヌさんも登場し、劇中で歌われる「Lover Come Back to Me」を披露した。

  私はオンエアを見られなかったのだが、『ザ・ヒットパレード』の雰囲気は感じていただけたのではないだろうか。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月19日(火)

  ミュージカル・ナンバーのおさらい、衣裳合わせ、そして新しい場面の稽古と盛りだくさんの1日であった。

  今日稽古したのはクレージーキャッツの登場場面。演じるのはRAG FAIRの皆さんである。渡辺プロダクションの物語で、ザ・ピーナッツとクレージーキャッツは避けて通れない。
  私は以前、クレージーキャッツの何人かとお仕事をさせていただいたことがある。植木等さんとは『エニシング・ゴーズ』『狐狸狐狸ばなし』で、谷啓さんとは『好色一代女』『佐渡島他吉の生涯』『レインボー通りの人々』で、安田伸さんとは『屋根の上のヴァイオリン弾き』で、犬塚弘さんとは『黄昏』でご一緒した。どれも宝物の様な思い出である。

  繰り返し書いて来たが『ザ・ヒットパレード』はフィクションである。ザ・ピーナッツやクレージーキャッツなど、舞台に実名で登場するキャラクターもあるが、その場合も物まねやそっくり振りをご覧頂いただくのが作品の眼目ではない。

  どうぞお間違えのない様に。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月18日(月)

  2幕中盤にあるミュージカル・ナンバーを作る。その後、そのミュージカル・ナンバーを含む場面を稽古。今日も8時間コースであった。

  『ザ・ヒットパレード』の稽古期間は、この規模のミュージカルとしては決して少ない方ではないと思う。今まで何度も経験してきたオリジナル・ミュージカル作りの中では、楽曲や台本など、素材の仕上がりも極めて順調な部類である。
  にも関わらず、やはりミュージカルをゼロから作り上げるのは大変な仕事である。苦しい時もしょっちゅうだ。だが、それも含めて、つくづく素敵な商売だと思う。

  初日まであと3週間。明日もまた新しい場面の稽古が待っている。(泣)

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月17日(日)

  まさに雲ひとつない、と言う様な快晴であった。このままどこかへ(以下省略)。

  今日も2幕。新しいミュージカル・ナンバーひとつと新しい場面ひとつに手をつけた。これで全体の2/3くらいまでは来ただろうか。来てると嬉しいのだが。

  今朝のことであるが、稽古場に付くと何やらカラスの声が騒々しい。我々が借りている稽古場の横には渡り廊下のような部分があって良い休憩スペースになっているのだが、そこを覗くと、取材のために少し早く到着していたRAGのメンバーが空を見上げて「お、集まって来た!」などと騒いでいる。
  よく見れば、ボイパ担当のおっくん(奥村さん)がカラスの声を真似て(騙して?)、カラスを呼び集めているのであった。

  「おはようございます」と声を掛けると、「カァ」と言う返事が返って来た。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月16日(土)

  もう秋空か、と言うような晴天であった。このままどこかへ出掛けてしまいたい衝動を抑えて『ザ・ヒットパレード』の稽古場へ。
  本日より2幕の稽古に突入。まずは幕開きのナンバーをステージング。その後ザ・ピーナッツのナンバーをステージング、そして歌稽古。

  今日は早い時間からのスタートだったので、稽古の終了も比較的早かった。珍しく、明るい内に帰途につく。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月15日(金)

  もう梅雨明けか、と言うような夏空であった。このままどこかへ出掛けてしまいたい衝動を抑えて『ザ・ヒットパレード』の稽古場へ。1幕を歌、ミュージカル・ナンバー、芝居に分けて細かくさらう。

  稽古後『ジキル&ハイド』の集まりに顔を出す。名古屋での打ち上げに参加していないので、なんだか嬉しい。

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『ザ・ヒットパレード』はお休みだが・・・

6月14日(木)

 『ザ・ヒットパレード』の稽古はお休みだが、木曜は日大芸術学部で授業があるので所沢へ。

  現在「演出実習Ⅱ」では、いくつかのチームに分かれて芝居の稽古をしている。ある芝居の冒頭10ページを渡し、生徒たちはそれぞれ誰かとチームを組んで、その短い場面を好き勝手に作り上げている最中なのである。
  その成果は来週の授業中に見せ合うことになっているのだが、いま生徒たちが取り組んでいること(ある台本を上演にまで持って行く作業)がつまりは「演出」である。

  所沢の学生食堂でランチをとったあとは江古田校舎に移動、「舞台総合実習」という授業で上演される『女中たち』の稽古を見学する。『女中たち』は20数年前に我々も実習発表の授業で取り上げた事がある懐かしい作品なのだが(その時私は舞台監督だった)・・・、色々な記憶が蘇って来ました。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月13日(水)

  今日は長い1日だった。

  まずはレコーディングなどで忙しいRAGの皆さんのためにミュージカル・ナンバーのおさらい。続いて1幕中盤の夜汽車の場面を稽古、最後にに1幕をざっと流してみた。
  俳優たちも、そして私自身もまだ手探り状態ではあるが、こうしてまだ誰も観たことの無い作品が少しずつ形になっていくプロセスに立ち会えることがオリジナル・ミュージカルを作る時の醍醐味である。

  今日の稽古は8時間。最初から最後まで参加した人はお疲れ様でした。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月12日(火)

  東宝ミュージカルアカデミーの講義を済ませて『ザ・ヒットパレード』の稽古場へ。

  今日は今までに手を着けたいくつかの場面をおさらい。芝居部分もそうだが、ミュージカル・ナンバーはとにかく覚えてしまわないと先へ進めない。そのためには反復練習しかないのである。

  ところで、『ザヒットパレード』公式ページの片隅には「稽古場ブログ」というボタンがある。このボタン、これまでは押せそうで押せなかったのだが・・・、押してみて!
  杉崎真宏さんのブログ土屋礼央さんのブログもどうぞ。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月11日(月)

  久しぶりにキャスト全員が揃った。人気者が多いので、スケジュールを縫って稽古スケジュールをやり繰りする演出助手の小川美也子さんも一苦労である。ご苦労様です。

  全員が揃ったところで1幕ラストのハイライト「ザ・ヒットパレード・メドレー」のステージング。ここでは1960年代のヒット曲を中心とした渡辺プロダクション製の楽曲が出演者全員によって歌い踊られることになる。
  私の世代だと「物心がつくかつかない頃から小学校にかけて」の楽曲と言う事になるので、知ってはいても「自分たちの音楽」という感じではない曲が多い。2幕の後半にはRAG FAIRによる「1975 to 86」というメドレーもあるのだが、私的にはそちらの方に歌詞を見ずに歌える楽曲が多い。もっとも当のRAGたちには、そっちが「物心がつくかつかない頃から・・・」と言う事になるのだが。

  これはほんの一例だが、『ザ・ヒットパレード』は、観る人によって、世代によって様々な楽しみ方ができる作品だと思う。私の両親たち(渡辺晋さんと同世代)にはまた格別な物語なのではないだろうか。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月10日(日)

  連日新しい場面を稽古、新しいナンバーをステージング。

  ところで、ザ・ピーナッツをご存知だろうか。ご存知の方には説明の必要もないのだが、1960年代から70年代にかけて一世を風靡した双子の女性デュオである。1975年に引退してしまったので、ある世代から後の方には馴染みがないかもしれない。
  『ザ・ヒットパレード』には、そのザ・ピーナッツのお2人が重要な役割を担って登場する。演じるのは堀内敬子さんと瀬戸カトリーヌさんである。

  ザ・ピーナッツと渡辺プロダクションは切っても切れぬ関係だったと思う。名古屋で歌っていた2人が上京し国民的な歌手になって行くプロセスは、渡辺プロダクションの発展と軌を一にしている。
  ここでも繰り返し書いているが、『ザ・ヒットパレード』はドキュメンタリーではなく事実にインスパイアされたフィクションである。そしてその中では、ザ・ピーナッツの歌や活動が、渡辺プロや日本のショー・ビジネス界の変遷を暗示する様な構造になっている。

  ザ・ピーナッツの歌ったあんな楽曲やこんな楽曲もふんだんに登場するので、どうぞお楽しみに。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月9日(土)

  稽古は怒涛の勢いで進行している。

  ミュージカル作りでは芝居の稽古に加えて、音楽面の稽古、更に振付・ステージングなどがあるので、ストレート・プレイを作るのと比べると格段に作業量が多い。今日も新たにミュージカル・ナンバーを3つも作ってしまった。
  もちろん作っただけで、憶えたわけではない。憶えてからだって、それをひとつの作品の中でこなすにためには更に熟成が必要となる。

  とにかく楽しい作品だし稽古場も本当にいいムードなのだが、ああもっと時間が欲しい。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月8日(金)

  昨日手を付けたファースト・シーンに続く2番目のシーンを作る。

  『ザ・ヒットパレード』がどんな作品なのか、チラシやホームページなどからでは伝わりにくいのではないかと思う。そういった部分をこのページでは補足して行きたいと考えているのだが、同時に、新作なのでネタバレしたくない、という気持ちもある。中々悩ましい。

  でも少なくともこの作品の楽しさだけは伝えたい。という訳で、升毅さんのブログ堀内敬子さんのブログ瀬戸カトリーヌさんのブログ和田正人さんのブログ奥村政佳さんのブログ加藤慶之さんのブログをどうぞ。

  少なくとも楽しさは伝わるのではないかと思う。

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月7日(木)

  昨夜は深夜まで『ザ・ヒットパレード』の舞台美術打ち合わせをやっていた。帰宅して2時間半ほど寝た後、日芸所沢へ。『演出実習Ⅱ』の授業を何とか終えて『ザ・ヒットパレード』の稽古場へ。今日より立ち稽古、ファースト・シーンを作る。

  『ザ・ヒットパレード』の振付・ステージングは川崎悦子さんである。川崎さんは劇団☆新感線、演劇集団キャラメルボックス、第三舞台などの振付でお馴染みだろう。「BEATNIKS STUDIO」というご自身のダンス・スタジオでの活動も多い。最近では『スウィート・チャリティ』などの演出作品もある多彩な方である。
  『ザ・ヒットパレード』は太平洋戦争後間も無い焼け野原の東京から始まる。といってもミュージカルなので、それは音楽的に、或いは歌と踊りで説明されることになる。時代背景の説明や登場人物の紹介も当然歌と踊りを使ってなされるので、立ち稽古初日から私は川崎さんに「おんぶにだっこ」であった。

  川崎先生、頼りにしてます。よろしくお願いします!

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『ザ・ヒットパレード』通信

6月6日(水)

  『ザ・ヒットパレード』の歌稽古。

  宮川彬良さんは『ザ・ヒットパレード』では作曲者で、アレンジャーで、音楽監督で、バンドリーダーで、ミュージシャンでもある。その宮川さんによる歌稽古。
  宮川さんの指導は分かりやすく情熱的で、ユーモアがあり、そして妥協を許さない。ひとつひとつの楽曲に対して明確なイメージと愛情を持っているからだろう。そして、ミュージカルというものを、ドラマの中の音楽ということをものすごく真剣に考えている。

  今日の稽古で面白かったのは、ある楽曲の扱いについての宮川さんとエグゼクティブ・プロデューサー渡辺ミキさんの会話。宮川さんと渡辺さんの意見交換が白熱して行き・・・

  宮川「そうなってくると、お墓の中からさ・・・」
  渡辺「そうなると、こっちもお墓の中からね・・・」

  私は横で聞いていて噴き出すのを堪え切れなかった。

  念のために記しておけば、『ザ・ヒットパレード』に登場する往年のヒット・メロディのいくつかは宮川さんのお父様・宮川泰さんの作曲になるもので、そして『ザ・ヒットパレード』は渡辺さんのご両親の話である。
  同世代で、等しくショー・ビジネス界の家庭に生まれたお2人は当然のように幼馴染である。そして戦友でもある。なので2人の会話はいつでも本音のトークであり、同時に相手に対する敬愛の情に溢れている。

  お2人にとって『ザ・ヒットパレード』は自分たちの人生そのものだろうし、それ以上のものでもあるに違いない。

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あれやこれやで

6月5日(火)

  まずお詫び。昨日の記事の中で、Rag Fair の奥村さんの名前を間違えて書いてしまいました(×正佳 → ○政佳)。ごめんなさい。教えてくださった皆さんどうもありがとう。
  大学時代の同級生、藤田かをりが「人の名前を間違えるのはお尻を触るのより失礼なんだよ」と言っていたのを思い出しました。

  さて、午前中はいつもの通り東宝ミュージカルアカデミーで講義。今日から新しいテキストを使用。今までの古きよきミュージカル・コメディから一転、現代のミュージカルを取り上げる。
  私の持ち時間を終えた後しばらく、次のクラス(山賀教弘さんによる演技の授業)を稽古場の外から眺めていたのだが、普段中々見えてこない生徒たちの別の一面を見ることができて面白かった。

  その後は『ザ・ヒットパレード』の想を練る・・・筈だったのだが、『予言』を開けて、『ウェディング・シンガー』などのオーディション、『ザ・ヒットパレード』の準備と稽古初日と進んで来た反動か、まったく集中できず。諦めて早めに帰宅。

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『ザ・ヒットパレード』顔合わせと読み合わせ

6月4日(月)

  『ザ・ヒットパレード』の顔寄せ、そして読み合わせ。

  今日の読み合わせは、今までの歌稽古の成果を示すべく「歌入り」であった。鈴木聡さんの脚本は、ひとりで読んでいても吹き出したりジーンとしたり、とても忙しい本なのだが、そこに宮川彬良さんの音楽が加わり、それを生身の俳優たちが歌い、喋ると・・・。
  ラストシーンで、私は不覚にも涙を我慢することができなかった。こんなことは長い演劇生活の中でも初めてのことである。

  読み合わせ終了後は演出部の皆さんと舞台美術について入念な打ち合わせ。この手の作品では舞台の淀みない進行が作品の命運を握る。慎重の上にも慎重を期したい。

  ところで、このブログの昨日から今日にかけてのアクセス数が異常に増えていた。どうやら、出演者のお1人、Rag Fair の奥村政佳さんがご自分のブログにリンクを張ってくださったかららしい。

  恐るべし Rag Fair。

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オーディション2つ

6月3日(日)

  『ウェディング・シンガー』のアンサンブル最終オーディションと、まだ情報公開されていない来年のミュージカルのアンサンブル・オーディションを連続で。

  この2本はかなり毛色の違うミュージカルなので、審査に臨む際の気持ちの切り替えが大変だったのだが、何とか無事に終了。合間に、同じ敷地内にある『ザ・ヒットパレード』の稽古場にも顔を出す。
  こちらでは川崎悦子さんによるダンス・レッスンが進行中。出演するRag Fairの皆さんと、堀内敬子さん、瀬戸カトリーヌさんがいい汗をかいていた。

  『ウェディング・シンガー』のオーディションについては飯島早苗さんのブログ(6月1日付の記事)も参照されたい。

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『ザ・ヒットパレード』始動

6月2日(土)

  ミュージカル『ザ・ヒットパレード』の歌稽古。

  製作発表の時にも書いたが、『ザ・ヒットパレード』は渡辺プロダクションの創設者である渡辺晋さん・美佐さんご夫妻をモデルに、日本のショー・ビジネスを近代化するために奔走したある夫婦の喜びと苦しみを、晋さん・美佐さんが手掛けた実際のヒット曲を織り込みながら描くオリジナル・ミュージカルである。
  タイトルこそ『ザ・ヒットパレード』ではあるが、この作品はテレビ草創期のヒット番組「ザ・ヒットパレード」についてのミュージカルではない。音楽を愛したある夫婦とその友人たちの半生を音楽で綴った、愉快で心温まるエピソード集なのである。

  時代を作った渡辺プロのヒット曲が全編に散りばめられてはいるが、既成の楽曲以外にも『ザ・ヒットパレード』のために書き下ろされたミュージカル・ナンバーがふんだんに登場する。むしろ作品全体を支配するのは鈴木聡さん作詞、宮川彬良さん作曲になるこちらの楽曲である。

  かつてのハリウッド映画に「音楽伝記もの」と言うジャンルがあったが(コール・ポーターの伝記『夜も昼も』とか、ガーシュインの『アメリカ交響楽』とか、アル・ジョルソンの『ジョルソン物語』とか、レッド・ニコルズの『五つの銅貨』とか、『グレン・ミラー物語』とか・・・)、私は『ザ・ヒットパレード』はそういう種類のミュージカルだと考えている。

  洒落ていて、とにかく楽しい作品にしたいと思う。

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『ウェディング・シンガー』アンサンブル・オーディション

6月1日(金)

  都内某稽古場にてブロードウェイ・ミュージカル『ウェディング・シンガー』のアンサンブル・オーディション。

  今日は2次選考で、書類による1次選考を通過した150名ほどの皆さんとお目に掛かった。
  まずはダンスでの選考。振付の上島雪夫さんによって1980年代風のダンスがその場で振り付けられ、それを応募者全員に踊ってもらった。それを上島さん、私、そして担当プロデューサーの岡本さん、横田さんとで審査し候補者を半分程度に絞る。
  引き続いて歌での選考。ここから音楽監督の佐橋俊彦さん、歌唱指導の北川潤さん、上演台本・訳詞の飯島早苗さんが加わる。飯島さんが訳詞した劇中のナンバーをひとりひとりに歌ってもらい、更に候補者を半分程度に絞る。

  今日の選考を通過した応募者は明後日の3次選考に進んでもらうことになるのだが、私が言うのも変な話だが、過酷な世界である。

  作品がチャーミングなせいもあるだろうが、今日の応募者にはチャーミングな方が多かった。ご参加ありがとうございました。

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『予言』Bキャスト初日

5月31日(木)

  『予言』Bキャストの初日。

  いつもは本編終了後に行われるトークショーが今日のみ本編上演前にあり、市川染五郎さん、脚本の齋藤雅文さん、そして私が舞台に上がった。染五郎さんは日本舞踊松本流の家元でもある。舞踊家としての名前は松本錦升で、歴とした創作舞踊劇場の同人である。
  『予言』では染五郎さんは声の出演をしている。劇中で聞こえてくる様々な予言の「声」を様々に演じ分けてくださったのである(ただし録音ですが)。

  舞台の方は昨日Aキャストの初日にあった緊張感も和らぎ、お客様にもより楽しんでいただけた様に思う。このまま上手く千秋楽を迎えられれば言うことはないのだが。

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