6月6日(水)
『ザ・ヒットパレード』の歌稽古。
宮川彬良さんは『ザ・ヒットパレード』では作曲者で、アレンジャーで、音楽監督で、バンドリーダーで、ミュージシャンでもある。その宮川さんによる歌稽古。
宮川さんの指導は分かりやすく情熱的で、ユーモアがあり、そして妥協を許さない。ひとつひとつの楽曲に対して明確なイメージと愛情を持っているからだろう。そして、ミュージカルというものを、ドラマの中の音楽ということをものすごく真剣に考えている。
今日の稽古で面白かったのは、ある楽曲の扱いについての宮川さんとエグゼクティブ・プロデューサー渡辺ミキさんの会話。宮川さんと渡辺さんの意見交換が白熱して行き・・・
宮川「そうなってくると、お墓の中からさ・・・」
渡辺「そうなると、こっちもお墓の中からね・・・」
私は横で聞いていて噴き出すのを堪え切れなかった。
念のために記しておけば、『ザ・ヒットパレード』に登場する往年のヒット・メロディのいくつかは宮川さんのお父様・宮川泰さんの作曲になるもので、そして『ザ・ヒットパレード』は渡辺さんのご両親の話である。
同世代で、等しくショー・ビジネス界の家庭に生まれたお2人は当然のように幼馴染である。そして戦友でもある。なので2人の会話はいつでも本音のトークであり、同時に相手に対する敬愛の情に溢れている。
お2人にとって『ザ・ヒットパレード』は自分たちの人生そのものだろうし、それ以上のものでもあるに違いない。
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