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創作舞踊劇場とふたりの日本舞踊家

5月29日(火)

  『予言』の舞台稽古。

  シェイクスピアの『マクベス』を創作舞踊劇場で取り上げたい、と発案されたのは、日本舞踊花柳流の重鎮で、重要無形文化財保持者(つまり人間国宝)の花柳壽楽さんであった。花柳壽楽さんは創作舞踊劇場の代表として長年この催しを牽引されて来たのだが、惜しくも本年1月に亡くなられた。『予言』は、壽楽代表の言わば置き土産なのである。

  『予言』稽古中の5月23日には花柳流宗家家元の花柳壽輔さんが亡くなられた。花柳流と言えば日本舞踊界最大の流派である。今回の創作舞踊劇場公演にも花柳の方が大勢関わっていらっしゃる。その本番を目前にしてのご逝去だったので、さぞや関係各位はご苦労、ご心労があったに違いない。
  が、稽古は予定通り、滞りなく遂行された。そして明日には初日の幕が開く。まさしくShow Must Go On の精神である。

  図らずも壽楽さん、壽輔さんを追悼する形になった今回の創作舞踊劇場だが、『予言』は決して堅苦しくも湿っぽくもない。きれいで、ダイナミックで、ユーモラスで、そしてわくわくする現代のパフォーミング・アーツである。

  ル・テアトル銀座でお待ちしています。

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コメント

「予言」初日おめでとうございます★彡
マクベスの踊り絵巻を、楽しみに致しておりますo(^-^)o
生憎の雨模様ですが☂ 「雨降って地固まる」です。

投稿: カンゴン | 2007年5月30日 (水) 15時26分

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