『ジキル&ハイド』通信
3月22日(木)
どん底、ジキルの書斎、研究室、ルーシーの部屋などを稽古。
理想主義者であるヘンリー・ジキルの世界と、本能に突き動かされるエドワード・ハイドの世界。その2つを視覚的に表現するために、前者はモノトーンで、後者を極色彩で作ろうと決めた。そのプラン通りに、舞台美術をはじめ照明も衣裳も、最初の変身まではモノトーンで(色を使わないで)デザインをしてもらった。
そのモノクロの色調の中で、ジキル博士が手にする「薬」だけが赤々と輝きを放っている。その赤はジキルの情熱の強さでもあろうし、あるいは血や暴力の匂いでもあろうし・・・。
解釈は観客の自由に委ねられている。(つづく)
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