『メモリーズ』通信
1月12日(金)
いつもより早い時間から稽古スタート。
まずは、昨日手を付けた「ちょっとややこしい場面」を、「ちょっとややこしいけど見ごたえのある場面」にするための作業から。
引き続きダンス場面の整理や、衣裳合わせや、歌稽古や・・・。今日も実に盛りだくさんであった。それはつまり『メモリーズ』自体が盛りだくさんな芝居であると言うことだろう。
稽古後は東宝の劇作家養成講座で特別講義。これがあったので今日の稽古開始時間が繰り上がったのであった。
劇作家養成講座の詳細は東宝演劇部のホームページをごらんいただきたいのだが、私は毎年1回、ここで劇作家の卵たちに講義をしている。今年度は基礎科と研究科、別々に講義したので都合2回になったが。
講義と言っても、私は劇作家ではないので劇作のテクニックを教えることはできない。それは飯島早苗さんに習うのが良かろう。私がやっているのは、プロの劇作家としての心構えや芝居作りのプロセスについて、或いは演出家が戯曲をどう読むのか、などを話すことである。
劇作と言うのは孤独な作業である。金にもなり難いし、従って続けて行くことも容易ではない。それでも劇作は、人生を賭けるに値する素晴らしい仕事だと思う。
生徒たちの健闘を祈りたい。
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