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『メモリーズ』通信

1月11日(木)

  午前中は日大芸術学部演劇学科で『演出実習Ⅱ』の授業。昨年度より受け持っている演出コース1年生のための授業だが、今日は授業内発表であった。

  生徒たちは、夏休みの課題で「自分が演出したい既成戯曲」を選び、後期の授業にその作品を持ち寄った。それらの作品を授業の中でプレゼンし合い、多くの支持を得た4作品が授業内で試演されることになったのである。

  発表は、いつも授業を行っている教室で行なった。教室はただの実習室なので、舞台はおろか照明などの設備も無い。もちろん予算もゼロである。そんな中で、学生たちは工夫を凝らして何とかそれぞれの描いている世界を表現しようと奮闘していた。
  未熟か、と問われればもちろん未熟である。しかし、楽しかったか、と聞かれれば、私はとても楽しかった。

  「演出」とは何だろう。「演出家」の役割はどんなところにあるのだろう。恐らくその設問に対して「正解」は無いのである。100人の演出家に「演出とは?」と質問すれば、100通りの答えが返ってくるに違いない。

  私は、演出とはそういう作業だと思っている。そして学生たちには、まずはそこから初めて欲しいと思うのである。

  午後は『メモリーズ』の稽古場へ。

  前半はダンスシーンの振り付け。『メモリーズ』はミュージカルではないが、「メモリーズ」メンバーの何人かが踊るシーンがちょっとだけ出で来る。その振り付けであった。
  後半は、ストーリー終盤にある、ちょっとややこしい場面を稽古。本当にややこしいので、ここでは説明しません。

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