歌舞伎町デビュー/『メモリーズ』通信
1月23日(火)
朝から照明のデザインに立ち会う。劇場はシアターアプルである。
この仕事を始めて23年になるが、アプルでの仕事は『メモリーズ』が初めてである。私の歌舞伎町デビューである。
シアターアプルが開場したのは1982年の8月で、杮(こけら)落としに選ばれたのはオリジナル・ミュージカル『Jack』であった。
『Jack』は20世紀の伝説的ダンサー/振付師、ジャック・コールの人生と作品をコラージュしたミュージカル・ファンタジーであったが、これはブロードウェイより主要クリエイターや出演者を招いて製作された野心的な作品であった。
1982年当時はブロードウェイが今ほど身近ではなかった時代である(インターネットはもちろん無いし、1$が260円くらいした)。大学2年だった私は興奮して劇場に駆けつけたことを思い出す。
そのシアターアプルでの初仕事である。今日までの道程を思うと、さすがに感慨深いものがある。
さて、照明デザインを一通り終えた後、夕方より舞台での場当たり稽古。ただし、照明との合わせなどテクニカル面に手間取り、今日はそれほどはかどらなかった。
明日は朝イチから今日の続き。そして午後には通し舞台稽古(ゲネプロ)。19時にはいよいよ初日の幕が上がる。
「魔法のリンゴ、とだれかがいった。」というのがシアターアプル開場時のキャッチフレーズであったが、どうか明日は素敵な魔法がかかります様に。
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コメント
開演2分前に間に合いました!走ってしまいましたよぉ〜・・・ミュージカルまではいかないけれど、唄ありーの、ダンスありーの、コントもありーの楽しかったです。なによりわかりやすかったです。
投稿: 平間 | 2007年1月24日 (水) 22時43分